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A「…おかしい、よ」


涼「…瑞稀が壊れるよっぽどマシだ。」



A「でも、だって本人は過去の記憶がないことが怖くて、」

涼「…思い出して瑞稀が壊れたら、Aは責任取れんの。

もし、それで、瑞稀がそのショックで死んだら。俺は一生Aのことを恨むと思う」





涼くんが手すりをぎゅっと掴んで、青色の空を眺めた。



ぶら下がったピアスが太陽の光に反射してピカピカと光り、

茶色く染められた髪は違和感を生み出した。



涼「…瑞稀、記憶が無いから、色々苦しい思いしてきたんだ。誰と話しても昔のことなんて話せなくて、愛想笑い浮かべて、だんだんそれをするのも瑞稀は苦しくなって。
…気づいたら、ああやって人を避けるようになって、人を、寄せ付けない容姿を選んで。

…それは、話さない選択をした俺の責任だ。瑞稀に拒絶されても、何があっても、俺は瑞稀の1番の『理解者』でいるって決めた。」


A「…友達とか、親友とか、言わないんだね」

涼「こんな瑞稀に嘘ばっかりついてる人間なのに、瑞稀の友達なんて言えないよ」





涼くんは切なそうに笑って、今までみずくんの辛いもの全部を抱えていんだと思うと、
それを崩してしまおうとした自分にすごく腹が立った。

涼くんは、涼くんなりに。

みずくんが傷つかないように、みずくんが一人で生きていけるように、支えていたんだ。







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りうね(プロフ) - にこりさん、おかえりなさい!とっても嬉しいです。邂逅楽しみにしています。 (2019年7月23日 17時) (レス) id: d5bba296a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 読みやすくて面白いです!これからも更新楽しみにしています! (2018年6月10日 14時) (レス) id: 6853d820e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこり。 | 作成日時:2018年5月8日 22時

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