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涼「…さっきは大きい声出してごめん、瑞稀のあんな姿見たの久しぶりで…思い出してパニックになってた。」

A「ううん、大丈夫だけど…」



涼「…瑞稀のこと、ちゃんと話すね」




びゅうびゅうと風が吹き荒れる屋上で、
涼くんはフェンスから下に目を落とした。


息を飲み込むと、涼くんは私の方を見て、ゆっくりと口を開いた。




涼「…瑞稀の両親と、弟…死んだんだ」


A「…え?」


涼「しかも…死んだ理由は事故とか病気とかそんなんじゃない。…惨殺。」





涼くんから発せられた言葉に、視界が歪む。

みずくんが発していた「なんで死んだ」は、その事なの?



涼「たまたま瑞稀だけ家を開けてて助かったんだ。
瑞稀が家に帰ると、鍵が開いてたみたい。

…本人はその後すぐに意識失って倒れてるから、詳しいことはわからないけど、

俺が行った時には、気持ち悪い空気と臭いがしたから…相当だったんじゃないかな」


A「それで、みずくんは、」

涼「…記憶を失った。病院で長い間寝ててね。…目が覚めた時に俺もいたんだけど、…誰って言われたよ。」



あれはキツかったな、と涼くんが笑った。

そんなことがあったなんて到底信じられなくて、でも記憶にいるみずくんと一致してしまって、戸惑う。




涼「だから俺は、瑞稀の新しい友達になった。
…記憶が無いってことで混乱させたくなくて。

忌まわしい記憶なんて一生思い出さなくていい。…だから、今までのことは絶対に話さないって瑞稀のおばあちゃんと約束したんだ。」





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りうね(プロフ) - にこりさん、おかえりなさい!とっても嬉しいです。邂逅楽しみにしています。 (2019年7月23日 17時) (レス) id: d5bba296a6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 読みやすくて面白いです!これからも更新楽しみにしています! (2018年6月10日 14時) (レス) id: 6853d820e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にこり。 | 作成日時:2018年5月8日 22時

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