ツンデ廉愛 ( 永瀬 ) (ページ23)

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A ｢ ……… れ、ん｣

廉が怖い

怜央くんに握られてる手首の力は
緩くなってるのに

びっくりして動けない

涙が一粒溢れて瞳を閉じたら
ゴンって、鈍い音が聞こえる

目を開けたら、
手首掴まれてた筈の怜央くんが居なくて

怜央｢いってぇ …………… ｣

床に転んで頬に触れる怜央くんがいた

廉｢ごめん、A 、
怖い思いさせてほんまにごめん｣

ギュッて、廉に抱きしめられて

あったかくて

優しい匂いがした

A ｢怖かった、廉、 ………… ｣

廉｢もう大丈夫やから｣

廉｢お前なにしたか分かってるん
怖がってんねん分かる？

誰の彼女とか言う前に

好きな女に怖い思いさせんなや｣

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廉｢しかもコイツ、おれのやし。｣

廉は抱きしめてた腕を緩ませると
怜央くんの方に顔を向かせて

あたしの制服の第一ボタンを取る

廉｢おれがあげたネックレス、
毎日して来てんねんで

正真正銘おれのや｣

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廉｢おれ以上に
コイツのいいとこを分かって
コイツの悪いところを分かって

コイツが好きな奴はおらん｣

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