瑞稀くん、拾いました。

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浮所｢え？！先生結婚するの？！｣

作間｢婚約？！｣



誰と！誰と！って私の右手薬指に気づいた浮所くんと作間くんが騒ぎ立てる。

しーって自分の唇に人差し指を当てればムスッとする２人




浮所｢岸じゃないの？｣

作間｢ねえ岸に聞いても知らねえよ！しか言わないんだけど！｣

A｢だってみんな知らないもの｣

岩橋｢おれは知ってるけどね〜｣

A｢ちょっ、｣



後ろから現れた玄樹が自慢げな顔で2人に言った。



浮所｢え！先生知ってるの！教えて！｣

作間｢イケメン？どんな人？｣


岩橋｢ふふん。イケメンでねー、猫みたいな人だよ｣

A｢ちょっと岩橋先生！｣


恥ずかしくなって玄樹を制する。
…少し前までは、こんなこと考えられなかったなあ。




浮所｢へえ。猫みたいな人って俺の先輩にもいる！｣

作間｢瑞稀先輩？アメリカ行っちゃったよね｣



図星の人の名前が上がって、私は｢はいこの話はおしまい！｣と切り上げる。

そうすると玄樹はニヤニヤ笑ってた。




岩橋｢高校生の癖にすることませてるよねえ、瑞稀｣

A｢なっ名前出さないで！｣



慌てて止めると玄樹が｢あのさあ｣と口にする。







岩橋｢おれ、結婚しようと思う｣


A｢…っへ？｣

岩橋｢まあどうなるか分かんないけど。
プロポーズしたら向こうも快く引き受けてくれたし。｣

A｢ええっ、おめでとう！｣




じゃんって左手薬指に嵌められた指輪。
全然気づかなかった。



岩橋｢ありがとう。…あの頃は、何をどうしたらいいのか分かんなかった。
…今だから言うけど、おれはちゃんとお前のこと好きだったよ。

幸せになりなよ、Aも｣



絡まりあった糸が結ばれて綺麗な一本になっていく。

誰と結ばれてるかじゃない



誰と結ぶか、なんだ。




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大晦日ですね！

今年も1年…戻ってきて４ヶ月経ちませんけど(笑)
お世話になりました。更新頑張りますので2018年もよろしくお願い致します！


にこり。



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