半透明な弱音（2） ページ6
ガ◯ガリ君が人数分あるが、落ち込んでいる時にこのアイスはどうだろう(失礼だけど)
でも「ガ◯ガリ君ならあるよ」と言えば、彼は「それでいいよ」と言ってしまうのだろう。
なので私はわざと
「アイスないや、近くのコンビニに行ってくる」
そう言って、部屋着のポッケに財布とスマホを入れ、家を出た。
半袖の部屋着でも、この時期は少し歩いただけで汗ばむ。
だから折角買ったアイスが溶けないように、早歩きで家に向かう。
自分の体力が削られても、これは彼の為。
彼が元気になってくれれば、彼女の私としてはとても嬉しいのだ。
「ただいまー」
玄関を通るとひんやりと身体を纏わせるクラーの風。
あぁ涼しいと思いながら靴を脱ぎ終わり、下を向いていた顔を上げると彼が目の前にいた。
「おぉっ、ただいま…」
目の前にいるとは思わずに前を向いたから、びっくりしてしまい変な声が出た。
だけどそんな姿を見て彼は、
「あは、おかえり」
笑って私を抱きしめてくれた。
「暑い中ありがとう。本当はアイスあったのに」
そう言われ、やはり彼は鋭く私の嘘は通用しないなと思った。
でも気づいてほしい時に気付いてくれて、察して、心に余裕を作ってくれる人は必要で。
彼は察してくれる人だから、悩みは人一倍あると思う。
だから私が支えて、彼の不安や悩みを少しでも消してあげられるような彼女でありたいと、心に誓った。
「高いアイス買って来たから食べよ！」
私はそう言って抱きしめてくれた彼の腕を解いて引っ張り、リビングに向かう。
二人一緒にソファに座り、水滴が付いたアイスをテーブルに置いた。
「いただきまーす」
「いただきます」
私が手を合わせて言うと、彼も手を合わせてアイスを頬張った。
〜〜☆
夏に書いた物なので、季節感がありませんがupしてしまいました。
次は冬をイメージした物が書きたいな。
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noi＋(プロフ) - リンクさん» コメントありがとうございます。わぁ、そう言って頂けて嬉しいです（ ; ; ）亀更新ではありますが、たまに覗いて下さると嬉しいです(^^) (2017年12月10日 14時) (
レス) id: cc29532823 (このIDを非表示/違反報告)
リンク(プロフ) - 『彼』も『私』も素敵で、とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2017年12月3日 23時) (携帯から) (レス) id: b3533b2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noi＋ | 作成日時：2017年10月30日 5時
