霞柱の専属隠【時透無一郎】 (ページ19)

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「えっと…なんですかコレ」

「何って…ご飯だよ」

霞柱様が部屋に運んで来てくださったソレは、もはや原型が無く、ドロドロしたなにかに姿を変えたお米だった。

「水どんだけ入れたんですか？」

「……どうだったっけ」

たった今、霞柱様の家事スキルの低さを目の当たりにしたAであった。

「…A、お腹空いてない？」

私が中々手をつけないからか、心配そうな顔で聞いてくる霞柱様。しまった。

「い、いえ…折角作ってくださったのでいただきます。
う､うわぁ〜！お…おいしそうだなぁ〜！」

「よかった」

私がそれを口にすると、どう？おいしい？と体をそわそわさせながら聞いてくる霞柱様が可愛らしくて、思わず笑みが零れる。

「はい、とっても美味しいですよ！」

私が万遍の笑みでそう応えると、分かりやすく嬉しそうな霞柱様。いつもぼーっとしていてあまり表情を変えない人だと思っていたが、段々と色々な表情を見せてくださるようになった。

今はほわほわしていて可愛い…

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