出会いは偶然にも必然に。３ (ページ8)

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上田side.

鳴海:「中丸さ～ん！焼けたそうですよ～！」

鳴海ちゃんが焼きたてのパンケーキを手に戻ってきた。

俺と中丸は表情を戻す。

中丸:「わ～、おいしそ。ありがとう鳴海ちゃん。」

鳴海:「戻るの遅くなってしまってすみません。」

上田:「旅館？」

鳴海:「女将からでした。せっかくだからゆっくりして来いと。」

上田:「そっか。んじゃ１日つき合ってね。」

鳴海:「そうさせていただきます。」

中丸:「やばい！おいしい！！」

熊坂:「でしょ～？？」

中丸と熊坂さんはパンケーキで盛り上がってる。
あんなんよく食えるな。
美味しいんだろうけど、
あそこまで生クリームだらけだと俺は無理かも。

鳴海:「熊坂さん、私喫煙所行ってきます。」

熊坂:「出た！ヤンキー！！仲居の仮面被ったヤンキーめ！！」

鳴海:「なんとでも言ってください。私は辞める気ありません。それに、煙草のおかげで最近めちゃめちゃいいことあったんですから！」

熊坂:「んもう！中身オヤジなんだから。ほんとに結婚できないぞ！前と場所変わらないから。」

鳴海:「わかりました。上田さんも行かれますか？？」

上田:「うん。行く」

久しぶりに２人になれそうだな。

熊坂:「ごゆっくりー。ゆっちは下行って他のつけ合わせも試してみる？フルーツたくさんあるから。」

中丸:「うん、行く」

おい、中丸は見逃さなかったぞ。
寂しそうな、羨ましそうな顔しやがって。

おとなしくパンケーキでも食べてなさい。

俺はこの間に鳴海と距離縮めるからな。