出会いは偶然にも必然に。３

77　過去 ページ7

中丸side.





熊坂さんに鳴海ちゃんの過去を聞いて､､､






こんな感情、自分にもあったのか
ってビックリするぐらい腸が煮えくり返った。


男がどういう心境だったかは分からない。
鳴海ちゃんが尊敬するぐらいだから
きっと馬鹿な男ではないんだろう。
いや、そうであってほしい。

それにしても結果的には
弱ってる女の子に漬け込んだわけでしょ？
既婚者なのに。

それにきっと鳴海ちゃんの想いには気づいてたはず。





中丸:「､､､その彼は今も旅館に､､､？」




気づいたら口から出てた。

ここで、もしまだ旅館にいるって聞いてたら
何したか分からない。

熊坂さんに指摘されて直したけど
表情にも滲み出るくらいの怒りがこみ上げた。
隣にいる上田も同じこと考えてんだと思う。






俺さ、男らしさとか自信は無い。
女っぽいとは思ってないけど
近くで亀や上田がいたらね、比較しちゃうよ。


けど、鳴海ちゃんの本当の笑顔見たいと思った。
俺の力で、なんとかして取り戻したいと思った。




そして、その笑顔を誰よりも近くで見たい。
俺の側で、俺の隣で笑ってくれたら、って。





【気になる人】から
自分の気持ちが加速してくのが分かる。




今鳴海ちゃんは【俺が幸せにしたい人】。

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