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上田side.
中丸:「孤独って??」
熊坂:「鳴海って大卒なんだけど、仲居業には全く関係のない分野の勉強をしてたのね。でも、学生時代に出会った仲居さんに憧れて旅館に入ったらしいの。だから仕事面では本当に苦労してた。憧れた仲居さんに近づくどころか、回りの人に追い付くことさえもできてないって。」
今の仲居としての腕前は
努力の塊だったのか。
ああいうのってセンスもあると思うけど。
熊坂:「老舗旅館だから仲居さんも割りと歳いってる人が多くてね。見て盗みなさいっていうスタイルの人が多いのよ。鳴海は絶対悪くいうことはないけど、相当な言われ方してたわよ。私が親だったら怒鳴り込みたくなるくらい。」
中丸:「うわ…こう言うのもなんだけど…女性の世界ですもんね…大変そう」
熊坂:「旅館で働き始めたときからよく1人で来てたの。だから鳴海が大変な時期も見てきた。そんな中、急に表情が変わり始めたのよ。すごく良くしてくれる先輩がいるって、笑わせてくれて励ましてくれるから頑張れるって、嬉しそうに話すの。だから初めて2人で来たときのあの子を見て、あぁこの人が噂の先輩なんだなってすぐに分かったわ。」
上田:「でも既婚者だって知ってたんですよね?そんなこと関係ないってつき合ったんですか?」
熊坂:「しばらくは、ほんとに仲がいいだけの先輩後輩だったわよ。でもだんだん表情が曇り始めた。彼といるときはすっごく嬉しそうなんだけど、1人で来て彼との話する度泣きそうな顔するの。どんどん本気になっていくって。戻れなくなってるって。」
中丸:「最後はどうなったんですか?」
熊坂:「鳴海が会うことを拒絶したみたい。無理矢理に。同じ職場にいるわけだから顔合わせないなんて無理だろうし、ずっと復縁を求められてたみたい。それでも拒否したって。続いちゃいけない関係だからって。」
上田:「じゃぁ鳴海ちゃんから、、、??」
熊坂:「大好きだったのにね。まぁ、不倫は良くないことだから賢明な判断なわけだけど。もう、見てらんなかったわよ。仕事もミスが多くなって女将に怒られてるし。会う度に泣いて顔腫らしてるし。やっと関係解消できました!なんて笑顔で報告しに来てくれたけど、さすがに私も何て声かけたらいいか分からなかったわ。それから今までよく仕事続けてると思うもん。」
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まるぴん - part3いきました!! (2016年8月30日 14時) (レス) id: 34287fdb03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Bin | 作成日時:2016年6月9日 1時