98 お礼 ページ28
上田side.
案の定、俺の部屋に来る中丸。
もはや布団持ってくる勢い。
鳴海:「失礼いたします。」
そう言って部屋に来た鳴海は
もうすっかり仲居モードだった。
中丸:「あれ、もう仲居さんに戻っちゃった。」
鳴海:「ご一緒させていただきましてありがとうございました。」
ふと鳴海を見ると結んだ髪から毛束が一つはみ出してる。
急いで結んだんだろうな。
上田:「鳴海、ちょっとこっち。」
鳴海:「？ はい。」
不思議そうな顔して近くに来た鳴海を
後ろ向きに座らせる。
俺は結んであったゴムをほどいた。
鳴海:「え？！上田さん？！」
上田:「前向いてろ。髪、乱れてる。」
鳴海:「すみません！自分で直します！」
中丸:「あ〜任せて大丈夫だよ。こいつ、ロン毛時代あるから髪の毛の扱い慣れてる。」
中丸の言葉で鳴海は俺に任せてくれた。
上ので結んだ方が似合うんじゃねぇか、とか
前髪出したらどんな印象になるんだろ、 とか
色んなこと考えたけど
仲居の決まりとかありそうだなって思って
鳴海の髪を下でだんごにまとめた。
女の髪触るとかなんかやらしいよな
とかも思ったけど(笑)
上田:「よし、完了。」
鳴海:「ありがとうございます！」
中丸:「次、俺の番♪こっち向いて目瞑って。」
鳴海:「え！？」
中丸:「端っこの前髪切るだけ。」
鳴海:「ビックリした〜」
中丸:「ずっと美容院で切ってないでしょ、これ。なに？そんな驚いて。キスでもすると思った？」
鳴海:「何も言ってません。」
中丸:「え〜？してほしいならするよ？」
お前にそんなドキドキジョークはいらない。
中丸:「よしっ！完成！」
トークはいまいちでも手先は器用だよな。
鳴海:「うわぁ〜〜！！すっごい綺麗に仕上がってる！ありがとうございます！！感動です！！」
中丸:「今日つき合ってくれたお礼ね。」
上田:「つっても俺らプロじゃねぇけどな。」
鳴海:「いいえ！本当に嬉しいです！ありがとうございます！！」
満面の笑みを俺らに見せて
鳴海は部屋を出て行った。
上田:「やるじゃん、中丸。」
中丸:「上田こそ。」
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まるぴん - part3いきました!! (2016年8月30日 14時) (
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作者名：Bin | 作成日時：2016年6月9日 1時
