過去〜回想〜 ページ10
〜黒side〜
そう、アレは……今から、Aが産まれる前の話だ。
Aの両親は、結婚してから中々子宝に恵まれなかった。
けれど、ある日の事だAの母親……夜凪 愛華が身体に少し違和感を感じたんだ。
いつものように、軽い身体が少し怠く感じたりとまぁ色々とあるうちに二人はある推測に辿り着き急いで産婦人科へ行った。
二人の、考えていた事は当たり。愛華のお腹の中にはAが居た。
それを、聞いたAの父……夜凪 俊平はとても喜んだ。
それから二人は、産まれてくるAに毎日のように話しかけては嬉しそうにしていた。
？何故、俺達が知っているのか……か。俺達は、Aが腹に宿る少し前から居た。俺達も、当時はなぜ此処に居るのかは知らなかったがな……
まぁ、それで時は流れ愛華に陣痛が起き始めたんだ。俊平は、すぐに救急車を呼び愛華と共に病院へ駆け付けた。
そして、愛華の頑張りがあってそれから数十分後にAが産声を上げて産まれてきた。
愛華は、その声に涙を溢しながら喜びその小さな生命の姿を早く見たいと思っていた……。
けれど、そんな嬉しさの気持ちは一瞬で打ち砕かれた。
産まれたAの、身体は淡い光を放っていた。そして、親と似つかわしくないその容姿に愛華と俊平は愕然とした。
その光は、二人がずっと幼い頃から羨んできたモノだっからだ……。
そう、二人は所謂……"無個性"だった。けれど、二人の間に産まれた子は見たことも無いような光を放ち産声を上げている……。
それを、見た瞬間に二人は絶望した。何故、私達の間に産まれた子は"個性"を持っているのか？と。
あまりにも、それは二人には耐えきれない苦しさと絶望だった。
私達は、"無個性"だからと言われた……。なのに、我が子は"個性"を持って産まれてきた。
これ程の、悲しみを二人は感じた事が無かった。悔しさと、妬み、悲しみ、辛さ、苦しさが二人の間で爆発的に大きくなった。
それは、我が子さえも"憎み恨む"負の感情だった。
終わり
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有原霊花(プロフ) - あの、ヒーロー目指してる子達が普通虐めします？根本的におかしいと思うんですけど (2019年6月9日 22時) (
レス) id: 70a887fc81 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - フラグを立ててください。立てない場合、違反報告をさせていただきます。 (2018年9月13日 12時) (レス) id: f860374ddb (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» ありがとうございます！早めに、更新したいと思います！！ (2018年9月10日 8時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
二次元＝オタクの聖地 - 続き頑張ってください！！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 205eee0660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2018年9月6日 19時
