安心 ページ9
〜Aside〜
コツコツと、喋り終えた轟さんが僕の元へと近寄ってくる。僕は、それが少し怖くて震えてしまう。
轟「A、大丈夫か？すまない、俺がコレに気付いてさえいればお前は傷つかずに済んだ……」
そう、申し訳なさそうに話す轟さんの言葉は酷く僕の心を安心させた。今で、一度も言われなかったその言葉に嬉しさが少し込み上げる。
貴「だ、いじょうぶ……。ありがとうございます、轟さん」
僕は、震える掠れた声でお礼を言えばふわっと微笑む轟さん。
轟「いや、お前が大丈夫なら良い。ほら、手」
そう、片手を差し出してくれる轟さん。僕は、その手をゆっくりと握ればグイッと力強く立たせたてくれる。
轟「っと……。怪我は、あるみたいだな。手当するから、少し出るぞ」
そう言うと、有無を言わさぬ圧を皆に放ってから僕の手を引いて教室から出る。すると、少し歩いて近くの空き教室へと入り近くの席に座る。
貴「あ、の。さっきは、本当に、ありがとう」
僕は、座りながら腕や足の手当をしてくれている轟さんに言えば少しだけ僕を見て「嗚呼」と軽く返事をする。
黒「轟には、いつも世話になっているな。……俺達の、姿を見せても良いか」
すると、黒も少し安心したのか微笑む。それか、自分達の透明化を解除し僕の隣へと現れる。
轟「！！！！……アンタ達、誰だ」
急に、現れたからか轟さんは警戒しながら黒達に話しかける。
黒「俺は、黒と言う。簡単に言えば、Aの家族であり能力でもある」
白「私は、白と申します。私も、黒と同様にAの家族であり能力です。黒とは兄弟です」
そう、二人が自己紹介を行い僕の名前を聞くと少し警戒を解く轟さん。
轟「そう、か。Aの能力だったら、俺の名前は知ってるのか？」
黒「嗚呼、知っている。Aのたった一人の友人だからな」
そう答える、黒に静かに「そうか」と返す轟さん。すると、手当が終わったのか轟さんも近くの椅子へと腰を下ろす。
轟「…………なぁ、嫌かもしれねぇが俺にAに何があったのか話しちゃくれねぇか？」
そう、数分黙っていた轟さんが言葉を発せば黒と白は頷き合い静かに静かに昔と今の僕の話が始まった。
そう、あの生き地獄の始まりの事を……。
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有原霊花(プロフ) - あの、ヒーロー目指してる子達が普通虐めします？根本的におかしいと思うんですけど (2019年6月9日 22時) (
レス) id: 70a887fc81 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - フラグを立ててください。立てない場合、違反報告をさせていただきます。 (2018年9月13日 12時) (レス) id: f860374ddb (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» ありがとうございます！早めに、更新したいと思います！！ (2018年9月10日 8時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
二次元＝オタクの聖地 - 続き頑張ってください！！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 205eee0660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2018年9月6日 19時
