家族 ページ4
〜Aside〜
アレから、すぐに制服に着替え家を出た後、僕はいつも通っている雄英高校へと足をゆっくりと進めていた。
まぁ、僕は近所の人や周りからもとても拒絶されていて僕を見るとヒソヒソと話し出す。
状況は、今それである……。僕が、歩けば人に睨まれ話され時にはわざとぶつかられる場合もある。
まぁ、今日は睨まれたり話されたりするだけであったから不幸中の幸いかもしれない。
すると、急に僕の両隣に―二人―が現れる。
？「A……、大丈夫か？すまない、助けられずに」
そう、現れた―黒―が僕を見て辛そうに顔を歪ませる。
黒達は、他の人からは見えていない。見せることもできるが、普段は人には見えないようにしている。
貴『うん、大丈夫だよ。いつもの事だからね』
僕は、静かに心の中で返事をすれば隣の黒はもっと苦しそうに目を細めた。
？「すまない、A。私達が、力になれれば貴女は傷つかずに済むのにッ」
そう、隣のもう一人の―白―も苦しそうに辛そうに赤い美しい瞳を細める。
貴『大丈夫、だよ。僕には、黒と白……。それに、椿さんや八雲さん──が居るから』
僕が、白に優しく答えれば少しだけ表情を柔らかくさせる二人。嗚呼、少しだけ……。心が、落ち着いたな。
黒「俺、彼奴等だけは許さない。けど今は、Aを何としてでも守る」
そう、何かを決心した瞳で僕を見る黒。僕が、幼い頃に―異能力生命体―である彼らを顕現させたのは僕の心が酷く黒に染まった頃。
その頃に、彼らは僕の前に現れて僕が今まで受けてきた痛みを無くすかのように……。本当の家族のように、接してくれた。
それが、幼い僕の唯一の心の支えになっていた。どんなに、暴力を振るわれてもいつも黒達がその後に抱きしめてくれるから我慢できる。
だから、今日も僕は生きていくのだ。すると、いつの間にかドンッと大きな門が僕達の目の前に立っていた。
門の横には、大きな文字で―雄英高校―と書かれており僕と同じ制服を着た男女が次々と校舎の中へと入って行く。
貴「っ……。行か、なきゃね」
僕は、少し震える足を必死に動かしながら黒達と共に校舎へと入って行った。
この後、あんな事が起こるとは知りもせずに……
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有原霊花(プロフ) - あの、ヒーロー目指してる子達が普通虐めします？根本的におかしいと思うんですけど (2019年6月9日 22時) (
レス) id: 70a887fc81 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - フラグを立ててください。立てない場合、違反報告をさせていただきます。 (2018年9月13日 12時) (レス) id: f860374ddb (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 二次元＝オタクの聖地さん» ありがとうございます！早めに、更新したいと思います！！ (2018年9月10日 8時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
二次元＝オタクの聖地 - 続き頑張ってください！！ (2018年9月9日 14時) (レス) id: 205eee0660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2018年9月6日 19時
