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堀｢すいませ〜ん！遅れました｣
そう言い、入って来たのは急いで来たであろう堀川。それと、先程とは違いラフなワイシャツの姿になった朱月と穂月が居た。
貴｢来たな。朱月、穂月｣
薬｢！客人って、朱月と穂月の旦那だったのか？｣
貴｢まぁな、少し用事があって急ぎ来ていてな。後でその事も、皆に話す｣
薬｢了解だ、大将｣
そう言い、にこりと薬研は笑い空いていた私の右隣に座る。すると、遠目で見ていた朱月と穂月は案の定近くにいた短刀に囲まれ何やら質問攻めにあっているようだった。
そんな、短刀達をそれぞれの刀派の長兄や兄弟が宥め席へと連れ立って行く。その様子は、流石と言ったところだ。
すると、ふっと後ろへ誰かが立ったような気配に振り返る。すると、そこには両手を狐の形にした鳴狐がいた。
お供｢主様！お隣、宜しいでしょうか？｣
貴｢鳴狐だったか。嗚呼、構わない。私の隣で良ければ座ると良い｣
鳴｢ありがとう｣
そう言うと、鳴狐が画面越しに微笑みながらちょこんと静かにもう一つ空いていた左隣へと座る。
それ以外の子らも、全員いつの間にかそれぞれの席へと着いており朱月と穂月は適当な私の近くに座っていた。
そうして、全員が各々の席に座ったのを見ると全員が私の方を見る。それを合図に、私はゆっくりと口を開く。
貴｢−−さて、皆揃ったな。突然、朱月と穂月が居たのは驚いたと思うが昼餉の後に話がある故、彼らのこともその時話す。
だが、先に昼餉を食べるとしよう。それでは、頂きます｣
全｢｢｢｢頂きます！｣｣｣｣
そう、私が昼餉の挨拶をすると揃って手を合わせて目の前に並ぶ料理を取り皿に取って食べ始める。
薬研も、近くに置いてあった揚げ出し豆腐を取り皿に取り黙々と食べ始めた。
貴｢さて、こんのすけには油揚げを取ろうな｣
こ｢わざわざ、ありがとうございます！｣
貴｢良い、好きなだけ食べると良い｣
そう言い、小皿に近くにあった山のように積まれた油揚げを数枚取りこんのすけの近くに置く。
すると、勢い良く油揚げをこんのすけも食べ始めた。
それに続くようにして、私も近くにあった揚げ出し豆腐とサラダ、煮物を取り静かに食べ始める。
−−昼餉を食べてから、十数分後。見事に沢山あった料理は、ペロリと平らげられていた。皿は既に洗われ、今は少し休憩中である。
私の本丸にいる子らは、全員かなり食べる方な為多めに作ってもこの通りだ。
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作者名：千本桜 | 作成日時：2021年7月12日 23時
