ep.4 ページ6
貴「……ねぇ、お父さんお母さん」
父「ん?どうした?」
貴「私、今度ハワイに行きたい!」
そう、突拍子もなく言ってみる。するとやはり思っていたとおり、父と母はぽかんと豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしてしまった。
それもそうだ。両親は有名な俳優だが、工藤夫妻のように両親は結婚と同時に俳優業を引退。表舞台から、共に降りたのだ。
だから二人は今、仕事はないものの俳優業で顔が広かったため時々仕事のオファーがくる。と言っても時々だ。そのため時間は、たくさんある。
だが、急に自分の一人娘がこんなことを言えば誰しもこんな顔になるわな。
母「ハワイに……?急ねぇ、一体どうしたのAちゃん」
貴「え、えっと……。ハワイって一回、行ってみたかったんだ〜!それとね、私、その射撃に興味あるから見ていたいな〜って!えへへ……」
父「射撃に?あぁ、確かハワイにあったな射撃場。子供でも体験できる場所があったはずだな」
そう、うーんと小さく唸る両親。だが、ここで引き下がってはダメだ。これも父と母、はたまた私の命に関わることだからね。
貴「だ、ダメかな?」
母「ふふ、別に良いわよ?Aちゃんがそんなことを言うなんて珍しいもの。それに家族旅行、なんて久々に良いかもしれないわね。ね?あなた」
父「確かにな。それに海外旅行も久々に気分転換のようで良いな。Aが射撃に興味が会ったのは驚いたが確かにAは目が良いからな。案外、才能があるかもな」
そう言われ、我ながら子供のように心の中で渾身のガッツポーズを決めた。
貴「ほ、本当!?やったー!!」
母「あらあら、ふふ。こんなに喜んじゃって本当に可愛いわねぇ。それじゃあ、今度お休みを取って三人で行きましょうか」
父「あぁ、そうだな。それじゃあA、旅行に行くからにはちゃんと準備をするんだよ?」
貴「はーい!」
そう言い、嬉しくて手を挙げた。よっし!これで、銃の件は何とかなった。あとの体術とかは習い事で、空手だのやれば良いと思う。
そう思い、うきうきとした気分でパンケーキを食べ終わる。すると、母が空っぽのお皿をキッチンへ運ぼうとした時何か思い出したようにこちらを見た。
母「あぁ、そういえばAちゃん。私と隼斗さん、今日は
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おもち(プロフ) - うわぁーなんでこんな神作品作れるんですか???神作者様ですか???これからも頑張ってください!続きが気になります! (2020年6月8日 17時) (レス) id: da120451b3 (このIDを非表示/違反報告)
mare - とても面白いですね!頑張って下さい! (2020年3月30日 1時) (レス) id: 753e30b206 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千本桜 | 作成日時:2020年3月22日 23時