【PSYCHO-PASS】最強執行官様 (ページ4)

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縢「……げぇ！！ツッコミなしとかマジありえねー。まるでオレが、滑ってるみたいじゃん！」

六「滑ってるのよ」

そう、縢がまたもやツッコミのないことに愚痴をこぼすと六合塚に即座にツッコまれる。その会話を最後に、縢は常守に手を振りその場を後にした。

常「……えっと、あの…。私は、どうすれば…？」

そう、途端に不安げに後ろにいた執行官に救いを求めるように視線を向けるがファー付きのコートを着た男は静かに黙り込んでいた。

？「ふふふ、そんな力まんでええよ？もっと、肩の力抜いて楽に行きましょ」

そう、ニコリと笑う白い髪を三つ編みにした青年(？)が常守に笑いかけた。

？「あんたが、待機を命令してくれりゃあそれで何の問題もないんだが」

そう、悪戯っぽくニッと笑う男。すると、そんな男にファー付きのコートを着た男がゆっくりと口を開いた。

？「……給料泥棒は、やめときなとっつぁん」

常「ちょっ、あの…っ」

すると、コートを着た男が銃を取り出している姿にまたもや慌てる常守。そんな姿に、青年が宥めるように話す。

？「まぁまぁ、そう緊張せんでええよ常守監視官殿。ドミネーターの扱いは、解っとるよね？」

そう、問いかける青年に小さな声で答える常守。

常「い…一応研修は……」

？「これは、狙った相手のPSYCHO-PASS(サイコパス)を読み取る銃なんよ。
相手さんが、潜在犯やった場合のみセイフティが解除されるんや。
まぁ、全部ドミネーターの言いなりになって撃て言われた相手さんを撃てばええんよ」

常「撃てばいい…って……」

そう、戸惑う常守にまたもや男が声を掛ける。

？「なぁに、難しく考えるこたぁない。基本モードなら、パラライザー。ただの麻酔銃だ。
撃たれても、動けなくなるだけだからそれで身柄確保して一件落着」

その男の言葉を、聞きながら恐る恐る銃を取り出した常守。すると、銃を持った途端何かの音声が耳に届く。

ド【携帯型心理診断。鎮圧執行システム、ドミネーター起動しました。
－－ユーザー認証、常守朱監視官。公安局刑事課所属、使用許諾確認。適性ユーザーです。
現在のモードは、ノンリーサル・パラライザー。落ち着いて、照準を定め対象を制圧して下さい】

常「っ……」

突然の音声に、目を見開く。そんな常守を、男と青年は顔を見合わせ少し笑った。