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序章 ページ3

〜A side〜



とある日の、昼下がり。俺がちょうど、昼餉を食べ終えた頃。俺の相棒である、鎹鷹の月銀(つきしろ)が足に文を括りつけやって来た。



貴「嗚呼、月銀。お疲れ様、文ありがとう」


月「気ニシナイデ下サイ。ソノ文ニハ、ナルベク早ク御目通シシテ欲シイトノ事デス」



そう、丁寧な口調で答える月銀。俺は、そんな月銀の喉元を一つ撫でてから届けられた文に目を向けた。



夜柱(よるばしら) 宵月(よいづき) A様
突然ですがこの度、"柱合会議"が行われる事になりましたのでお知らせに参りました。
日時は、明日の昼時になっております。
どうぞ、遅れること無きように御注意下さい。他の連絡などは、鎹烏などにお伝えを。
では明日、産屋敷(うぶやしき)邸にてお待ちしております】



そう、達筆な美しい文字でそう綴られていた。半年に一度か二度、行われる柱合会議が明日行われるとは急な用事だろうか。



貴「月銀、お前は聞いているかい?」


月「ハイ。突然、会議ガ決マッタ事ガ私タチニ知ラサレマシタ。何ヤラ、オ考エノ御様子デシタ」


貴「そうかい……、ありがとう月銀。この後は、特に任務もないから羽休めすると良い」



俺は、そう言い終わると月銀を撫でる。月銀は、嬉しいのか静かに一つ鳴くと屋敷の森へと飛んで行った。



貴「……さて、明日とは驚きだが用意はせねば。ふふ、皆には少し忙しくて会えていなかったからなぁ。楽しみだ」



俺は、瞼を閉じて脳裏に浮かぶ数名の同じ柱の顔が思い浮かぶ。俺のことを、凄く慕ってくれる優しい子たちだ。



彼らとは、とても話が合うこともあり良く俺の屋敷に招待することが多い。



其れと、もう一人柱ではないが俺と仲の良い子が一人居る。水柱の補佐をしている、昔に俺が助けた少年。



あの子は、俺の知り合いの鱗滝(うろこだき) 左近次(さんこんじ)さんの継子だった。



鬼殺の剣士になる為の、最後の試練。最終選別に、俺は少し足を運んでいた時。異様な鬼の気配がして、俺が藤襲山(ふじかさねやま)に入った時に会った子だった。



俺が気配のした場所に行くと、巨大な肉の塊のような手鬼(ておに)が居た。その手鬼に、少年。基、錆兎(さびと)が殺される寸前だったのだ。

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安仙任(プロフ) - 続きを書いてください (2020年10月26日 19時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか。 - 更新楽しみにしてます。 (2020年1月23日 23時) (レス) id: dcf7307f00 (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 読点の位置に違和感があります。接続詞の後に置けば良いというわけではないので、文章のまとまりを意識してみてください。時間があれば、是非文を読み返して直していただいたらより良くなると思います。 (2019年11月20日 22時) (レス) id: 9328a96416 (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 陸ちゃん信者さん» 閲覧、ありがとうございます!台風は、何とか無事でした。家も何ともなく、停電も少しだけしてすぐに直りました!ご心配、ありがとうございます。これからも、どうぞこの作品を宜しくお願いします (2019年10月15日 20時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
陸ちゃん信者 - コメント失礼します。初めてこの作品を読まして頂いたのですが、凄く面白かったです!それと、台風大丈夫ですか?作者様が千葉に住んでいると言っていたので、凄く心配です。千葉は沢山被害が出ているので大変ですよね...。作者様が無事でいることを願っています。 (2019年10月15日 11時) (レス) id: 623d3b6a9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千本桜 | 作成日時:2019年10月8日 21時

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