プロローグ ページ2
とある日の午後、時の政府本部ではとある部署でプチ騒ぎが起こっていた。
それも、物騒な方の騒ぎのようでその部署からは小さな悲鳴と叫び声が廊下の外まで響き渡っており廊下を通る役人は何事かとビクついていた。
そんな部署の中、そこには数十名の役人と一人の少女(？)と男が睨み合いながら物騒な物を手にしていた。
？「おい、クソ低脳。私の言っている事が、理解できんのか？お前の脳は、空洞か？」
？「チッ、手前もその耳は飾りか？俺の言うこと、聞いてたか？」
数十分と言う、時間の中この二人はずっと口論をしていた。口からは、たまに規制音が入りそうな言葉までスパスパと出てくる。
それが、出てくる度に周りの役人は怯えて震え上がっていた。何しろ、この二人は政府では相当の実力者だからだ。
そして、なぜこの二人が言い争っているのかと言うと黒スーツを身に纏った男が言った発言からだった。
―――――遡ること十分前。
時の政府本部のある場所に、一人の少女と思われる者が勢い良くズンズンと廊下を般若の形相で歩いていた。
その足は、とある部署の前で立ち止まる。部署のプレートには【ブラック本丸対策課 第一支部】と書かれ吊るされていた。
そこを少女は、一睨みするとバンッと扉を勢いよくかつ遠慮なくノックすらせずに開け放った。
その登場に、周りでデスクワークをしていた役人たちはパソコンや書類から目を離し扉を一斉に見つめた。
すると、扉を開けた張本人はゆっくりとその恐ろしい顔をもっと歪め口を開いた。
？「おい、ここに居る"無能"な責任者を出せ。出さなかったら、ここを破壊するぞ」
続く
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作者名：千本桜 | 作成日時：2019年8月28日 18時
