【HxH】最強医師は、死の外科医！？ (ページ4)

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第二話ページ4

俺は、すぐさま行動に移り始めた。先ず、買い溜めしておいたミネラルウォーターをコップに注ぎパンなどを皿に乗せてガキの近くへと運んだ。

次に、測定器を安定値にしてそのまま記録を取り続ける。すると、ガキが小さく呻きながらゆっくりと閉じていた瞼を開けた。

黒髪と同じ、黒曜石のような瞳がゆっくりと瞼の下から覗いた。どこか、虚ろな瞳は辺りをゆっくりと見回し始める。

？「ッ、ぁ…………」

ガキは、なぜ自分が此処に居るのか分からないのか声を出そうと掠れた呻き声を漏らす。だが、何を言っているかは分からん。

貴「おい、ガキ。起きたか、自分が誰なのかは分かるか？」

俺が、座っていた椅子をベッドの近くまで引っ張り座る。そして、ガキの顔色を伺うとガキは驚いたように虚ろな目をかっぴらいた。

？「ぁ、ッ、ぁ……」

貴「おぉ、おぉ。随分、何か言いたげだなァ？手前が、思ってるようなとこじゃねェのは間違いねぇぜ？此処は、病院。ンで、俺は医者だ」

俺が、そう答えながら近くのコップを引き寄せる。ガキは、何が何だか分からないのか放心状態だった。

貴「まァ、ンなこたァ気にすんな。一旦、起きて水飲め。話は、そっからだ当の本人が喋れねぇんじゃあ話になんねぇっつの」

俺は、そう話しながら横たわっていた細っこいガキの体を起き上がらせベッドの背に凭れ掛けるように起き上がらせる。

そして、俺がコップをガキの口元にまで運びゆっくりと水を飲ませる。ガキは、すぐに口に入って行った水をコクコクと飲み始めあっという間に飲み干した。

貴「良い飲みっぷりだな、パンもあるが其れも食っとけ。お前、丸二日くらい寝込んでんだ。水分も、栄養も足んねぇ。だから、食えるもんは食っとけ」

そう言い、俺がボケッとしているガキの口ん中にちぎったパンを突っ込む。ガキは、吃驚したような顔をした後にもそもそと咀嚼し始めた。

貴「良し、飯も食ったな。あ、あとガキ。飯食ったら、薬飲んどけ。栄養失調なんだ、そんな飯くらいじゃあ栄養は取り戻せねぇ。
だから、栄養剤飲んで早く此処から出てけ」

俺が、淡々とそう説明しているとガキは俯かせていた顔を上げ俺の顔をジーッと見つめ始めた。