【鬼滅の刃】忍の長、悪鬼を滅す (ページ2)

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序章ページ2

－－－【忍】、其れは日ノ本に存在する影に生きる者たち。

主人とした者の命を、全うし忠実に動く闇の者たち。時に暗殺、時に戦、時に他軍への潜入などを主とする者達を皆は【忍】と呼んだ。

彼等は、日の元には出ず影の中でしか生きられない運命を背負い生きていた。只、契約を交わした主人の命を全うする為に……。

彼等が最も、活躍したのは戦絶えない戦乱の世だった。何処の軍も、忍を雇い天下を取らんと忍を手足のように扱った。

其れが、どれ程過酷な命であろうと全うする。それこそが、忍の運命であり役目でもあった。

そんな忍で、最も名を轟かせた者達が居た。その中の一人である、【風魔】の一族は優秀と謳われた一族であった。

風魔党は、代々赤の髪と瞳を持っていた為かとても印象的であった。その中でも、風魔小太郎は最強とも言われていた。

……否、もっと厳密に言えば風魔小太郎とは永遠を生き続ける者として語られていた。

代々風魔党は、風魔の当主になった者全てが風魔小太郎と名乗っているため不老不死などと囁かれていたのだ。

それ故、風魔小太郎としか歴史には残らず彼等の本名さえ分かっては居ないのだ。そんな、彼等当主は全て優秀な忍として世を駆けた。

そして、今世【大正】の世にても風魔党は絶えることなく存在していた。人目が無い、深い深い山奥の屋敷にて息をしていた。

此は、風魔党の現当主の少女の不可思議で奇怪な物語。