案内 ページ4
〜アルトリアside〜
すると、魔術師の中から恐る恐る手を上げる者が現れる。
魔3「わ、私が案内致します。で、ですからどうか命だけは……！」
震えながら、言った言葉は嘘偽りないようだった。すると、隣に居た山の翁殿がコクリと一つ頷く。
翁「……良かろう、我が契約者の元へ案内せよ」
翁殿が、重々しい口調で言えば頭が落ちそうな程にコクコクと頷く魔術師。
魔3「で、では此方へどうぞ……。ご案内させて、頂きます」
魔術師が、奥の扉を指さすと先行して歩き出す。それに、続き私達も着いていく。
奥の扉を、開くと魔術師は震えながらも奥へ奥へと足を進めて行く。
翁「魔術師よ、此処は何処か分かるか」
数分、口を開かなかった翁殿がゆっくりと口を開くとあからさまにビクッと身体を震わせる魔術師。
魔3「あ、えっと……。此処は、私達魔術師の研究所です。此処では、サーヴァントの召喚や魔法技術を解析し扱う特別施設となっております」
魔術師が、そう答えると少し考える素振りを見せる翁殿。
翁「…………では、我が契約者はお前達と同じ魔術師か？」
魔3「そ、それは……。ご覧になれば、お分かり頂けると思います。此処は、どんな場所なのかと言う事を……」
魔術師の方を、見ればそれは酷く先程よりも震え何かに怯えているようだった。
暫くまた、歩き続けると魔術師はピタリと急に止まり行き止まりの壁へと辿り着いた。
魔3「し、少々、お待ちを……。
……我は、望む。透明なる、真実を。
我は、問う。何を、隠し守るかを。
さぁ、今こそ開け。開け。
我は、望む。真実を、見通す力を。」
魔術師が、そう何かを唱えると行き止まりだった壁にスッと揺らぎが生じ地下へと思われる扉が現れる。
魔3「そ、それでは行きましょう。此方に、皆様のマスター様が居ります」
ギギィと、重々しい扉が開くと下には暗い地下が広がっており横には小さな明かりが灯っている。
魔3「そ、それでは……。あと、もう少しですのでお待ち下さい」
そして、私達はまた魔術師に続き歩き始めた。
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アルファ - 頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2020年3月24日 14時) (
レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
Fg - 面白いです！続きが気になります。更新楽しみにしてます！ (2019年7月9日 18時) (レス) id: 2a87c9b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ - 初めまして！続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2019年6月4日 22時) (レス) id: f9a3bc2453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千本桜 | 作成日時：2018年11月21日 22時
