【刀剣乱舞×FGO】幼女マスターは、ブラック本丸に行くようです！？ (ページ3)

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ブラック本丸ページ3

～玉藻side～

アレから、巨大な門扉を潜り抜けるとそこには酷い惨状が広がっていた。

玉「ッ……！コレは、何と……」

私は、目の前の惨劇に目を少し細める。草木は、枯れ果て水は濁り池と思われる場所には小さな骨が浮かんでいる。

隣に、居た長義も目を苦しそうに細めている。

貴「酷、い……」

私の、腕の中に居たご主人様も私の服の袖をキュッと強く握る。それ程までに、酷いのだ。

玉「コレは、確実に大広間に行ったら奇襲を掛けられますね」

私が、静かに目の前に佇む瘴気を放つ本丸を見つめていると足元からポンッと言う音が聞こえる。

玉「ん？何でしょうか……」

私が、足元に視線をやるとそこにはちょこんと前足を揃えて座っている"こんのすけ"が居た。

こ「お待ちしておりました！A様！」

こんのすけは、高い声で嬉しそうにブンブンとその尻尾を振りながらご主人様へと話しかける。

貴「えっと……貴方が、こんちゃん？」

こ「な、何と！そのような、可愛らしい名前を付けられるとは……！こんのすけ、感激ですぅ！」

こんのすけは、またブンブンと尻尾を振り出し私達を嬉しそうに助かったと言うように見つめてくる。

こ「改めまして、こんのすけと申します！この、本丸の初代様からお仕えしております！」

こんのすけは、少し落ち着きを取り戻し少しだけ顔を強ばらせながら私達に挨拶をする。

貴「えっと……この、本丸の審神者？になるAです……」

ご主人様も、腕の中で小さくぺこりとお辞儀をして私に抱きつく。

こ「えっと……そちらの方々が、玉藻の前様と山姥切長義様ですか？」

玉「嗚呼、そうだ」

長「合っている」

私も、長義もコクンと返事をしてまた目の前の本丸を見つめる。

玉「こんのすけ、危険だとは承知しているが大広間に案内してはくれないか？ご主人様は、私達が守るからな」

私が、静かに言えばこんのすけは少し考えるように黙ってからコクリと頷く。

こ「分かりました……。此方です！」

こんのすけが、小さく本丸内へと走り出したのを私達は追いかけるのだった……