5話 スパイ案件 ページ6
ダクトで移動している時、何故かどこからが見られている気がした。…こんなに狭い場所でどうして……
｢…Aも感じたか｣
｢…はい｣
先輩が場所を移した理由はこれか。…それにしても理屈が分からない。
それを考えていてもどうしようもない気するし、考えない方がいいかも。
｢よっ、と｣
ゾム先輩の後に続いておりる。相変わらず先輩の部屋には武器ばかり。
｢…もう武器庫ですよコレ｣
｢別にええやろ。自分の手が届く場所に使いやすい武器ある方がすぐに対応できるやん｣
｢はぁ……｣
確かに、この部屋はダクトからしか入れないからある意味武器庫としての役割を果たしているかもしれない。
この部屋を知っているのは、総統と先輩と私のみ。
先輩が椅子に座って手招きしている。1枚の紙を見せられ、なんだろうと受け取れば総統からの書類だった。
｢…先輩、これは本当なんですか｣
｢…残念ながらな｣
“この城内に、α国のスパイが潜入している”
思わず頭抱えたくなる。来たよ、一番めんどくさいスパイ案件。
｢目星はついているんですか？｣
｢いや全く。…これは、俺とAしか知らない事やから、他言は無用な？｣
頷けば、満足したように笑い。手元のナイフをクルクルと回して遊び始めた。
かと思えばそのナイフを私に向かって投げてくる。
腰に備えてあったダガーナイフを瞬時に取りだして、投げられたナイフを弾く。
……あと少し遅れてたら、死んでたな。
｢…先輩、遊び感覚で投げるのやめて下さいよ｣
｢俺の後輩なら、これくらい余裕で対応できないとなぁ？さすが俺が育てただけあるわ！｣
グリグリと私の頭を撫で回す。…雑だけど案外これが好きだったりする。
｢…先輩、今日稽古つけてもらってもいいですか？｣
｢あったりまえやん！Aにはもっと強くなって貰いたいからな｣
すると突然、インカムに連絡が入る。それはゾム先輩も同じだったようで。
総統からの指示だった。
『ゾム、A。観光客の御来場や。出迎えを頼む』
｢｢ハイル･グルッペン｣｣
ダクトに飛び込んですぐ城の廊下に出る。
少し騒がしくなっているのは城の入口あたり。走って向かい、そこに居たのは7人の剣を持った男だった。
メイドさんが刺されそうになっている。速攻でその間に入り込んでナイフで剣を弾いた。
男もメイドさんも驚いている。
｢何してんの、早く逃げて｣
｢っ…ありがとうございます！！｣
さて、やりますか。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
