39話 打ち明ける ページ44
｢それも安心しなよ。本当にチーノが危ないヤツって分かったら…私が殺すから。
だから落ち着いて｣
自分よりも高い場所にある目元を手で覆った。チーノはすみません、と一言いい椅子に座った。
話してもらいたい時は、自分から話す事が大切って…学生の頃に教わった。
チーノと先輩に座ってもらい、今まで隠してきたことをここに明かそうと決意を固める。
｢…今、話さないと後悔すると思うから……
聞いて欲しい。信じなくてもいいから、私の事を2人にだけ話しておく｣
心配そうなゾム先輩の表情と、落ち着いているような様子のチーノ。
｢2人とも、転生者がいることは知ってますね。…転生者は、湖に現れ国を救う聖女だって……。
今回の聖女はレティ……私は、彼女が現れる前からこの世界に転生した転生者でした｣
転生者というワードにゾム先輩が声を漏らしていた。あたりまえだよ。…まさか、愛弟子が転生者とは思わなかったんだろうし。
｢…ずっと、黙っててごめんなさい｣
｢なんで黙っとったん？…こんな言い方もアレやけどもしAが転生者だって明かしとったらもっと大切に扱われるはずやん…｣
確かに、転生者という事実だけでその人に大きな価値を与える。
変なプライドなんだろうね。
｢それが、嫌だったんです。…転生者だから、特別になれるって事が｣
それに、私が転生者だなんて明かしたらレティがどう動くか全く予想がつかなかった。
私だって、もう一度授かったこの命を大切に、生きたい。無駄になんかしたくない。
｢…誰にだって、言えないことはありますから」
チーノが私の目を見つめて言う。…きっと私と同じ覚悟の目だ。
｢俺にも…まだ言えないけど秘密があります。だから、先輩が難しく考える必要は無いと思う。いつも通りでええんとちゃいますかね。
転生者以前に、A先輩はこの国の人間なんですから」
…不思議と、チーノの言葉は私を頷かせた。見えない何かの力を感じる。…心地よい、優しい力。
｢…あとは二人で話したいこともあるでしょうし、俺は先に部屋に戻りますね」
ふわりと笑ったチーノが部屋を出ていった。再び訪れた沈黙。
｢…先輩、着いてきてください｣
立ち上がり、全てを証明するためにあの場所へ向かった。
☆☆☆
学校が再開するので更新スピード落ちると思います…っ
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
