38話 秘密 ページ43
いつもよりも威圧的な声音に、幹部もさすがに狼狽える。
｢…せやけどグルッペン…朝のアレが許されるわけとちゃうぞ？｣
｢…確かにそうかもしれないが、それはレティが本物の聖女だったらの話やろ｣
やっぱり、どこか含みのある言い方をする。
総統は何かを知っている…？それに…チーノの事も結構庇っているようにも見える。
2人とも意味なしにそんな事はしないはずだから……何か知って…
いや、そんな都合のいいことは無いだろうし。
期待するだけ無駄か。
｢…とにかく、無駄な生殺はやめておけ。後に後悔するぞ……これは忠告だ｣
前言撤回。
…これは、何かを知ってる人だ……
｢…チーノ……お前…｣
｢…A先輩、今はまだ聞かないで下さい｣
そう言われたら、聞くことは出来ない。
話してくれるのを待つだけ。…いや、本当は待つだけじゃ何も変わらないから私が何かしないといけない。
行動を起こす勇気が出せないまま、ずっとここまで来てしまった。
…これは、授けられたチャンスなのかもしれない。
｢…とりあえず、腹減ったし食べませんか…？｣
ショッピがおずおずと手を挙げて言うので、みんな気まずそうにそれぞれ席に着いた。
チーノが俯きがちに私に謝ってくる。謝る必要ないんだけどな……
｢…大丈夫だ、私もみんなに言えてない事あるから｣
この言葉をゾム先輩に聞かれていたとは思わなかった。
夕食を早めに食べ終わらせ、問題が起きる前に食堂から出る。レティの視線は相変わらず。
私とチーノで出ようとしたら珍しく先輩も着いてきた。おかげで安心感が増える。
1度私の部屋に入り、2人を座らせる。
｢…チーノ、言えない事があるのかどうかだけを教えてくれ。内容は問わない｣
｢…ありますよ｣
｢そうか…なら、死守しないといけないな｣
ぽけっとした顔をしているチーノの右頬を先輩が容赦なく引っ張っている。チーノが痛がっているのにも関わらず、本人は楽しそうにケラケラと笑う。
｢ほぉーれ、安心しいや。この国の最強TOP2がお前守ってやるっって言ってんだからよ！｣
驚いたように目を見張るチーノが先輩の肩を掴んでいた。
｢…なんで、ですか……！俺以上に危ないヤツここには今おらへんねんぞ…！｣
どうして、焦っているのか。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
