32話 探り合い ページ37
｢…基本的、医務室に一人でこないほうがいい｣
｢何でですか？｣
廊下を歩きながら、そう言うとチーノが目を丸くさせて私の顔を覗き込んできて言う。別に顔見なくても……
｢…危険だから｣
｢医務室なのにですか？｣
｢場所の問題じゃない、軍医の問題……まぁ1回会ってみれば分かる｣
会ったら多分…医務室行く時は私も一緒に行かされる羽目になりそうだな。
医務室のドアをノックして中に入ると……
いや、入ろうとした。
『こらっ、掘り始めたばっかりなんだから逃げないでよ…？』
『いやぁっ、で、でも今ノックの音聞こえ…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！』
『気のせいでしょ、誰も入ってこないもん』
｢｢……｣｣
今のは、しんぺいさんと…ロボロ監視官の声だな、うん。
｢…チーノ、分かったか？｣
｢分かりましたもう行きましょう｣
ニコニコとしているけど、顔青くなってるよ。これでまぁ、大体は…いや、厄介なところが2ヶ所。面倒だなぁ…特に片方。
｢次はどこ行くんですか？｣
｢…先に、談話室に行こう。厄介所は後に回す｣
医務室から談話室まではそこまで遠くないが、一応周りを警戒しながら進む。今のところ特に見られてる感じはない。
談話室のドアをノックしてオスマン外交官の声が聞こえて中に入る。
｢失礼致します｣
｢…あぁ、新人くんの案内ね。宜しく、俺はオスマン。外交官やってるよ〜｣
｢…チーノです。今後、総統補佐となる予定です。｣
…またあの目。正直、探り合ってる人達と同じ空間にいるのは気分が良くない。
だからといって二人の無言のやり取りに水を差すわけにもいかずただ時間が過ぎるのを待つ。
しばらく睨み合って、オスマン外交官が口を開いた。
｢…なるほど、悪いヤツやないねんな｣
｢当たり前ですよ｣
ではこれで、とチーノが先に部屋を出ていってしまった。私も一礼して部屋を出る。
その時のオスマン外交官の顔は、少し混乱しているようにも捉えられた。
…今の間に、何かあった…？
｢先輩、次最後ですか？｣
｢…あー……あぁー…あぁ｣
｢せ、先輩…？｣
突然歯切れの悪くなる私を心配そうに見つめるチーノを見て少し罪悪感。
いや、別に悪いことじゃないんだよ…
ただちょっと、慣れないというか……あんなに健気な人そうそう居なくて…
見てて、なんか辛くなる。
｢…どこに、行くんです？｣
｢……図書室｣
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
