29話 銃口の先 ページ34
｢んじゃ、次行くか？｣
｢はい、行きましょ｣
邪魔したな、と一声かけて射的場から出ようとした時に後ろから僅かな殺気を感じ取る。
面倒事になったかもしれない、なんて思いチーノを少しだけ押して、ダガーナイフを取り出す。それと同時に響いた銃声。
弾が私達目掛けて向かってきているのを捉え、ナイフでその弾を流した。
私の横をすり抜けて後ろの壁に銃弾が撃ち込まれた。
｢…どういうおつもりですか、鬱隊長｣
冷たい目で私を見据えていた。…レティはニヤリと笑っている。
そんなのに怖気付く私じゃない。
｢…流石、暗殺部隊入ってすぐに副隊長任せられる実力はあるわ｣
｢…ゾム先輩の目は、節穴じゃないんでね｣
ただならない雰囲気の私たちに視界の端に見えるショッピも僅かな焦りを滲ませていた。
｢…すみません、私は忙しいのでこれで失礼します、チーノ｣
｢…っ、は、はい｣
そそくさとこの場を離れる。なんだか無性に腹が立つ。
｢…ﾁｯ……ごめんなチーノ、びっくりしたろ｣
｢え、まぁはい……でも、先輩カッコよかったです…！｣
弾を弾いて！なんて少し大げさに話し出すチーノを見て、少し落ち着いたり。
でも、
あれは…間違いなんかじゃない……
｢…次、暗殺部隊の所行こうか｣
｢A先輩の所属部隊ですね！｣
暗殺部隊の訓練場は城から少し離れたところにある。
｢…ぁ、A副隊長！お疲れ様です！｣
｢お疲れ、励んでるか？｣
｢はい！｣
暗殺部隊の３人に囲まれ、少し心が和らぐ。マジでいい奴らだから。
｢ゾム先輩いるか？｣
｢隊長は今書記長殿に呼ばれて少し出ています。お茶お出ししますか？｣
｢大丈夫、帰ってくるまでここで待たせてもらうな｣
チーノを端にあるベンチに座らせる。
｢暗殺部隊はいつもここで先輩の訓練を受けてる。主に総統閣下から直々の命令を受けて動く｣
｢…その、なんか凄く少ないですね。他の所が多かったからですかね…｣
｢…まぁ暗殺部隊だから、能力のあるものが選ばれてる。そうホイホイと見つかるわけが無いしな。…暗殺部隊は現在5人、みんな強いからな｣
A副隊長〜！なんて少し遠くの方で聞こえてきて、見てみれば嬉しそうに手をブンブンと振っている隊員達。
本当にエリート集団には見えないなぁ。
｢まぁ、面白い奴らだよ｣
｢…そうですか……｣
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
