26話 とんでもない ページ31
｢…！？｣
｢…チーノ……｣
先輩がかなり驚いている。私もつい名前を呼んでしまった。チーノはなんですか？と私に聞いている。
固まってるのは、私たちだけじゃない。
｢…ゾムさん、A先輩が入った頃ってどんな感じだったんですか？｣
｢…ぇ…っあ、A、Aがここ来たのは…えーっと……｣
珍しく先輩がたじろいでいる。
｢…チーノ、レティさんが呼んでる｣
まさかと思ってチーノにそういえば、え、と声を漏らして私の事をじっと見ている。
｢…いや、私じゃない……向こう｣
レティさん達の方を指さす。なんとなく怖くて、みんなの顔は見れなかった。
じっとチーノを見続けて、鳥肌が立った。
｢…何か用ですか？｣
先程まで煌めかせていた瞳の面影はなく、細められた目は見定めている…なんてものじゃない。
警戒心丸出しの目。無意識なんだろうけど、僅かな殺気が含まれている。
｢…いやっ、その……ゾムとチーノくんも、こっちで一緒に、話さないかな〜って…！｣
｢…なんや、大した用ちゃうなら話しかけないでくれません？｣
他の人は口出しせず、二人の会話をずっと聞いている。…馬鹿ね、昨日注意したばかりなのに。
｢…でも……話したかった、んだよ…｣
｢俺は別に話す事ないんで…てか、誰やっけ…アンタ｣
｢…おいA、お前とんでもない後輩持ってもうたみたいやな｣
｢…はぁ……そうみたいですね………｣
チーノの少しだけ、挑発気味の声にとうとう周りが口を挟む。噛み付いたのはやっぱりシャオロン隊長。
｢…お前、自分が何言ってんのか分かっとんのか？今のは聖女侮辱罪やで｣
｢…どこが、侮辱罪に値するんですかねぇ｣
｢は？｣
｢対等に話してただけですけど、聖女以前にその人も俺と同じただの人間でしょ？｣
…止めるべき。いや、会ったばかりだから自信を持って言える訳じゃないけど…チーノは考え無しに動くような人じゃない。
でも…ごめんチーノ、これは擁護できない。
｢ただの人間って…！レティはな、転生してきた聖女や！特別な存在なんやぞ！｣
｢…なーんだ、転生しただけの人間ですか……転生してきたやつなんて他にもいるのにレティさんやっけ？その人だけ特別っておかしい話ですわ｣
チーノの言葉に、耳を疑う。
転生してきたやつなんて他にもおる？
驚く私たちをみて反応を楽しんでいるようにも見える。…彼は、一体何者なの。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
