25話 大先輩ゾム ページ30
席に座っていつも通りナイフを回して遊ぶ。こればっかりやってるから癖になってる。
コネシマ隊長の笑い声に続き、みんなの笑い声が食堂に響く。
話してる本人たちはいいかもしれないけれど、関わりがない奴からしたら騒々しいとしか感じられない。
ハブって話して楽しいかよ、なんて心の中で悪態を着く。
すると突然、その騒音の中で扉が壊れそうな音を立てて開いた。…チーノだった。
チーノはキョロキョロして、私の姿を見つけたようで私に駆け寄ってきた。犬かて。
｢A先輩おはようございます！なんで来てくれなかったんですか！危うく寝坊しかけましたよ！？｣
｢誰も行くなんて言ってないんだけど｣
ぷりぷりと怒る姿はマジで乙女。こんな高身長でこの反応はあまり好ましくはない。
｢先輩めっちゃ意地悪やん｣
｢意地悪で結構、てか一人で起きられてるんだからいいじゃない｣
｢…まさか、俺が1人で起きられるようにわざと起こしに来なかったって事ですかっ……！！｣
｢いや違う…あー…うん、もうそれでいいよ……うん、そう｣
先輩流石っす！！なんて大きな声で言ってるもんだから無効で楽しげに話していた人達の視線はいつの間にか私たちに向いていた。
あーヤダヤダ。
｢ちっす、おはようA。…と、初めましてやなぁ……チーノやっけ？｣
｢おはようございます、先輩｣
｢…あっ……はい…新しくA先輩の後輩になったチーノと申します｣
突然現れたゾム先輩にチーノが多少驚きを見せる。そっか、これが普通の反応だよね。私が慣れてるだけか。
｢…まさかAが先輩なんて呼ばれる日が来るとはなぁ〜…先輩感激っすわぁ｣
｢昨日も同じこと言ってましたよね、それ｣
よく分かっていないチーノにちゃんと説明して上げてくださいよ。そんな私の視線に気づいた先輩がチーノに向き合って、私の頭に手を乗せて言う。
｢改めて、暗殺部隊隊長のゾムや。…A先輩の、先輩やで｣
｢手、必要あります？｣
｢先輩の先輩…？…大先輩じゃないですか！！｣
満足気なゾム先輩。大先輩がそんなに嬉しかったのかな。
｢…おーい！ゾム！チーノくん！こっちで話そー！｣
反対側からレティが二人に話しかける。先輩がめんどくさいなぁ…という表情をしている。隠さなくなったなこの人。
｢A先輩にも初心の頃があったってことなんですねぇ｣
目をキラキラとさせて、チーノはニッコリと私に笑いかけていた。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
