24話 遠距離部隊の男 ページ29
｢明日から忙しくなるんか…？｣
｢そうですね…教えないといけない事か沢山あるので…できる限り急ごうと思いますが、明日の部隊訓練には参加できないかもしれません｣
｢…なんか、子供が巣立ちする気分……｣
｢巣立ちされたことあるんですか……？｣
少しだけ元気が無くなった先輩を見てなんだか申し訳ない気持ちになる。
首を横にブンブンと振り出す先輩。…気の所為じゃなければ、先輩は私の事になると情緒不安定になる事が多い。
｢…まぁ、暗殺部隊としての仕事も怠るつもりはないから安心してください。……スパイの件、なにか進みましたか？｣
｢…いや、ほぼ白紙状態や……明後日から本格的に動き始める。詳しくは明日話すから空いた時間に俺の部屋来てくれ。んじゃ、おやすみ｣
部屋の前で止まって頭を撫でられる。…やっぱり先輩に撫でられるのが1番好きだな。
｢おうおう、嬉しそうにしてんなや〜…帰りにくくなるやろ？｣
｢…すみません……｣
頭から手が離れ、なんだか名残惜しい。もっと撫でてもらいたいなんて間違っても口に出せないけど。
｢おやすみなさい、ゾム先輩｣
ヒラヒラと手を振る先輩の後ろ姿を最後に、自室のドアを閉めた。
｢…なんやろ、これ……｣
次の日、また早く目覚めてしまったので庭に行こうとして廊下に出たら、久々に遠距離部隊の人に会う。
｢A副隊長！おはようございます、お久しぶりです！｣
｢あぁ、君か…おはよう。こんな朝早くにどうした？｣
｢自分は早く起きてしまったので、少し外の空気でも吸おうかと。副隊長もですか？｣
頷けば一緒に行きましょうと誘われる。断る理由もないから承諾して外に出る。
ニコニコと笑顔を絶やさないコイツ。少し気味が悪いな。
｢………お前名前はなんて言うんだ｣
｢…自分は、ロン･ディスペアと申します｣
…ディスペアか……人の名前に難癖つけるのは良くないけど、あまりいい名前じゃない。
｢どうかしましたか？｣
｢いや、なんでもない……｣
それから他愛もない話を少しして、朝食の時間になったので彼と別れ、食堂に向かった。
中はいつも通り賑やかで、入っても特に注目されることは無いと思って扉を開けて入る。
誰も私なんか見やしない。
空気同然なんだろうから。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
