22話 意外な反応 ページ26
｢…貴方が、聖女さんですか……｣
｢うん！…どうしたの？なんか元気ない……あっ。もしかして……Aちゃんに何か…されたの……？｣
なんで私の名前が出てくるのかなぁ。目を合わせたら面倒だと思い、フードを被り直す。
他の幹部に見られている気もしたが、知らんぷりをして壁によりかかり会話が終わることを待つ。
｢…どうして、そう思うんですか……？｣
｢…だって、Aちゃん暗殺する人だし…それに顔だって隠してて何考えてるかさっぱりだよ……もしかして、脅されてるの？｣
｢え、マジなん？｣
レティの言葉を鵜呑みにして鬱隊長が口を挟む。
｢…やっぱり、Aちゃんに任せるべきじゃなかったんだよ……ねぇ、チーノくん、グルッペンに言って変えてもらおうよっ……｣
…ここまで言われて、何も言い返さない自分に腹が立つ。…好き勝手言わせてるから、いつも自分が傷付くのに。
｢…Aが、そんな事するか…？｣
コネシマ隊長の疑問は誰にも届かず、私も答える気はなかった。
チーノさんは、何故かふふっと笑って私の方に歩み寄ってきた。
｢…話し終わったんで、行きましょ｣
｢…チーノさん？｣
レティの方を見れば自分の話を総スルーされて驚きつつも、やはり憎悪の表情で私の事を睨んでいた。
…見られても、知らないからね。
｢向こうは話あるみたいだけど｣
｢いいからいいから〜｣
そう言って私の事を後ろから押して歩き始めた。…なんだろう、不思議な感覚だ。
…こうして近くで立たれると身長の差がはっきりと分かってちょっと悔しい。
｢…チーノさんの部屋はここ｣
｢…フリージアさん、少し聞いてもいいですか｣
納得のいかないような顔で私を部屋に入れた。
｢…どうして、何も言わなかったんですか…？｣
｢…言ったところで、何も変わらないからだよ。…チーノさんなら分かったでしょ？
レティさんが幹部の皆さんにとってどれほどの存在か……｣
ぐっと悔しそうに唇を噛み、チーノさんが私の肩を掴んで揺らす。
｢だからって言われっぱなしは可笑しいですって！！…あれ、何なんですか。気持ち悪い……
…この国にまだ聖女なんていな………！｣
叫んでそう言うチーノさんの口を手で塞ぐ。いつどこで、誰が見ているか分からない。
｢言葉には気を付けなさい。時にあなたを傷つけるものになる…今のは、聖女侮辱罪にかけられるから｣
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
