20話 対面 ページ24
｢総統、A･フリージアです｣
｢入れ｣
思いドアを開いて、中を見て私はつい固まってしまった。
｢…総統、ご説明を｣
総統…グルッペン様はニコニコと楽しそうにしながら、隣で小さくなっている新人らしき人の隣に座っている。
話を聞かされた直後に会うとは……
｢紹介しよう、この度新しくこの城で務めることになったチーノだ｣
チーノと呼ばれたその人は、グルグルした眼鏡の奥から私を見定めるような目で見てきた。
警戒心が、強いらしい。…まだ恐怖が見える。
｢…チーノ、お前の教育係のAだ｣
チーノさんの目の前に行く。
｢…教育係を任された、A･フリージアです｣
｢…初めまして、チーノです。よろしくお願いしますフリージアさん｣
……私は、この人と上手くやって行けるだろうか。
｢早速今からちょっとしたことでいいから教えてやるといい！｣
そう言って、総統が私とチーノを部屋の外につまみ出した。…たまに雑になる癖を直して欲しい。
にしても、どうしよう。
｢…チーノさん、まずは私の部屋へ行きましょう｣
｢はい｣
……私たちは、お互いの事を知らなさすぎる。
…苦手だけど、少しでも距離を縮められたら……
部屋に入って、チーノさんに椅子をだす。大人しく座るも、私たちの間に会話が生まれることは無かった。
なんとなく気まずくて、先輩らしく振る舞うにはどうすればいいのか考え込んでしまう。
｢…チーノさんは、どうして城へ？｣
｢行くあてがなかったのを、たまたまグルッペンさんに拾ってもらったんです｣
｢…行く宛て……？｣
無理に聞き出しても反感を買うだけだから特にそれ以上は聞かなかった。
次は、チーノさんが口を開いた。すこし探るような目で、私が1番嫌いな話題を振ってきた。
｢…聖女様がいるって聞いたんですけど、本当なんですか？｣
｢……会えば分かる。…存在の有無を聞いているならいる、と答えるのが正解かもしれない｣
｢フリージアさん……？｣
｢なに？｣
先程とは全く違い、少し心配そうな顔をしていた。なんなんだろう、この人は。子供のようで、子供じゃない……
不思議だ……
｢…少し、真面目な話する。チーノさんは総統に自分の役職について聞いたりしてる？｣
｢自分は総統補佐か遠距離部隊にと言われてます｣
事務か、戦闘か。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
