2話 憧れの先輩 ページ3
｢おはようございます｣
｢Aか、おはようめう〜｣
私の姿を見て、少しだけ残念そうな顔をしたオスマン外交官。…あの子じゃなくて、ごめんなさいね。
そんなことを考えながら普通に接する。
その後に来たトントン書記長とも話をしていると、食堂の扉が開いて例の彼女が入ってきた。
金色の長い髪に、白くてキメ細やかな肌、大きくてピンクの透き通った瞳に通った鼻筋。
聖女様と崇められる私と同じ転生者。
レティ･スペンサー
食堂に集まっていた皆が急にぱっと明るくなる。オスマン外交官も私には見せなかった笑顔を彼女に向けていた。
分かってはいることでも、こんなに分かりやすい態度を取られたらさすがに傷つく。
｢おはようみんなっ！今日も凄いいい天気だったよ！｣
｢おはようレティちゃん、ど？今日は天気がいいってことで僕と遊び行かない？｣
｢…大先生、仕事はやれ。お前全く手つけてないやろ｣
｢…みゅ？｣
｢みゅじゃねぇんだよ！！｣
いつもの事、すぐに空気になる。…まぁ絡みたくもないからいいんだけどね。
集まるのを待っている間、私は黙ってレティと話すみんなの姿を見ていた。
…誰一人、私に目を向けることは無い。
…私はヒロインの為の捨て駒だから？…あー、無理無理。ヒロインの為に生きてるわけじゃないっての私は。
心の中でそんなことを言っていると、後ろから笑いを堪える声が聞こえてきた。
何…？と思って振り返れば、私が最も憧れる人が後ろで楽しそうに笑っていた。
｢…くっはは、一人で色んな顔してるんやもん。オモロいに決まってんやろw｣
｢…何も言ってないです、ゾム先輩｣
暗殺部隊隊長のゾム先輩。私の最も尊敬する上官。…私自身を、評価してくれる人。
｢…そんなこと言うの、ゾム先輩くらいですよ｣
｢そうなん？まぁ、アイツらはAの表情の変化に気づかんやろうなぁ…長年見て、俺もやっと分かるようになってきたからなぁ｣
｢…長年って……1年と少ししか経ってないですよ？しかも、その言葉半年前くらいにも言ってました｣
そんな先輩をみて、少し肩に入っていた力が抜ける。
しばらく話していると、そろそろかな、なんて直感が私に言う。
｢…あれ、ゾムいたの！？いたなら声掛けてよ〜おはよう！｣
｢おう、おはよう。だいぶ前からいたんやけどなw｣
｢ゾムも話聞いてよ！！｣
｢すまんな、俺はちょっと手塩にかけて育てた可愛い後輩にだーいじな話があんねん｣
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
