15話 紫のフリージア ページ18
Aside
不意に目が覚め、目を開けると窓から光が刺す時間になっていた。
あのまま寝たんだ、私。
少しだけだるい体を起こして、気分転換も兼ねて窓から庭に出る。2階から降りる。
目の前にはたくさんの花や野菜がなっていた。
たしか、ここは……ひとらんらん親衛隊長の管理している庭。
たくさんの花が咲いている中、一種類のある花が一際目を引いた。その花に吸い寄せられるように足が動く。
私がたどり着いた目の前に咲いている花。紫の、綺麗な花。
｢…その花が気になるの？｣
突然声をかけられ、隣を見ればひとらんらん隊長がいた。その声音がいつもより優しくて素直に頷いてしまった。
隣にひとらんらん隊長が来て、優しい手つきで花を撫でて説明してくれる。
｢…この子は紫のフリージア。Aと同じ名前だね。……花が咲いてから1週間は綺麗に咲き続ける…ほら、凄く良い香りでしょ？｣
花に近付くだけで、すぐにいい香りがする。
｢…とても、綺麗ですね……あの、ひとつ聞いても良いでしょうか｣
｢…？いいよ｣
｢ひとらんらん隊長は、どうして花や野菜を育てようと思ったのでしょうか…｣
意外な質問だったらしく、ひとらんらん隊長がどこかを見て言う。
｢…ちょっとだけ、移動してもいい？｣
ひとらんらん隊長が連れて来てくれたのは、動物小屋だった。
鶏や馬、うさぎなど意外な動物が沢山いた。
こんな所があるなんて知らなかった。
｢…A、おいでよ｣
ひとらんらん隊長に手招きされ、ヒヨコを手渡される。どうすればいいのかわからなくて戸惑っていると優しく教えてくれた。
｢ほら、こういう風に手で受け皿を作って……そうそう……優しくしてあげてね｣
手にヒヨコが乗る。じんわりと暖かくて…可愛い。
手の上でぴよぴよ鳴かれて、可愛くないわけが無い。
｢…暖かいですね、この子｣
｢ヒヨコはね、暖かいところを好むんだよ。気持ちよさそうにしてる……Aの手は暖かいって事だね｣
ヒヨコを戻そうとすると少し抵抗していて、さらに可愛い。次に馬の方に連れていかれる。
｢俺の相棒、外道丸。カッコイイでしょ｣
｢…外道丸が、名前ですか…？｣
｢うん｣
誇らしげにしているひとらんらん隊長。お腹を撫でられて心地よさそうに鳴いている外道丸…信頼してるんだなぁと思う。
自然と足が外道丸の方へ向かっていた。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
