13話 先輩の気持ち ページ15
ゾムside
ダクトに飛び込んで行ってしまったAを追いかけようとした足が止まる。
…今行っても、Aに迷惑かけてまう気がする。
…やっぱり、少し前からおかしいと思ってた。俺も最初は聖女に惹かれていた。
延期任務の時、距離を離す機会がありやっと気づいてん。俺達が天使の笑みと呼んでいたものが凄く、欲にまみれてるもんやって。
確かに、天使みたいな美貌ってのは認める。
けど、一度目が醒めるとその後の執着心は無くなった。…グルッペンも、俺と同じなんやろな。
｢…グルッペン、もうええやろ。Aも帰ったんやし｣
オスマンがレティと言い合いしているグルッペンを止める。…これ以上は無駄だと判断したんだろうグルッペンも1度ため息をついた。
Aの席を見て、少し驚いていたのを見てAが出ていったことに気づいとらんことが分かる。
｢…ゾムに言えたもんじゃないみたいやな｣
困ったように笑うグルッペンを見て、申し訳なさが募った。
｢…少し、頭を冷やしてくる｣
そう言って出ていったグルッペンをじっと見つめていたレティの表情を見て、背筋が凍った。
…あんなん、天使でもなんでもない。ただの欲まみれの悪魔。
｢レティ？どったん？｣
｢ん？なんでもないよ！｣
……なんで、誰も気づけんのやろ。
やっぱりこの国は少しづつやけどおかしくなってしもうた。
｢………動くかぁ｣
立ち上がればレティがすぐさま俺の方を向いた。抜かりないなあ。
｢ゾムどうしたの？……Aちゃんの所行くの？｣
また、A。
｢いや、もう食い終わったしここにいる理由ないからな。体動かそう思ってん｣
少しの煽りを入れれば、ほんの少し顔を歪ませる。…俺が気付かへんとでも思ってんのか。
Aの変化に比べたら、分かりやすくて笑えてくるわ。
食堂をでて、やっと気づく。
Aに相手してもらおうかと思っとったけど、アイツ俺のせいで怪我してんねや。…部下誘うか……？
いや、でもぶっちゃけ相手にならんしなぁ。
｢どうかしたんかゾム｣
｢…トントン？｣
後ろから声をかけてきたトントンに、違和感を感じた。
｢…レティと話すんちゃうの？｣
名前を出せば、トントンの顔に迷いが見えた。トントンがこんな分かりやすくなるってのも、相当やな。
｢いや……ゾム、怪我してるAに稽古頼もうとしてんのかと思って、俺が相手したろうかなって｣
｢…半分は、やろ｣
｢…まぁな｣
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
