10話 比較 ページ11
食堂に向かう道中、すれ違う人達にチラチラと見られてあまりいい気はしない。
まぁ、フード被った人達が歩いてたら気になるかもしれないけどさ。
｢…暗殺部隊の2人だ……｣
｢怖ぇ〜……鬼みたいな顔してるんだろうな｣
｢おいバカ、聞こえちまうだろ…！｣
聞こえてるっての。
｢…あんま気にしてんなよ？｣
｢…善処します｣
｢する気ないやつやん｣
嫌なものは嫌なんですよ。…ああいう風に、陰湿なヤツらが本当に嫌いだから。
｢…A副隊長って本当怖いわ……笑ったところ見た事あるか？｣
｢あの人いっつも人睨んでっからな……それに比べてレティ様は天使みたいだ｣
｢笑顔で俺たちみたいな一般兵にも挨拶してくれるとか、まさに聖女だよな！｣
いやでも耳に入ってくる比べ話に、腹が立つよりも泣きたくなった。
…確かに、私がこの世界にあの子と同時に生まれ落ちた時点で負け確だったのかもしれない。
それを受け入れない、私がワガママなのかもしれない。
｢…はよ行こか｣
食堂のドアを開けばみんなが楽しそうに話していて、また胸が少し痛む。
｢あっ、ゾム〜……っ、A、ちゃんも…｣
私の姿を認識するとすぐに声を震わせてか弱いふり。
｢…レティ、Aになんかされたん？｣
シャオロン隊長がレティに問う。レティは首を横にぶんぶんと振っていた。
｢違うのシャオロン!…その、今日侵入してきた人たちがいたでしょ？その時に私もその場に居合わせちゃって……
Aちゃんが敵をその……躊躇なく、斬るから…怖く、て…｣
｢すみませんでした、レティさん｣
そう言って、私は直ぐに自分の席に座った。あれ以上話を聞いていたくない。
敵を斬るのに、躊躇しろって？……何平和ボケしたこと言ってんだろ。
｢…それなら、別にええんやけど……｣
シャオロン隊長が少し気に食わなそうな顔で言っている。
｢どうしたA｣
｢…総統｣
｢だから、グルッペンでええよ……って何回目やねんこの会話｣
｢お前ら会う度その会話してんで｣
そう……グルッペン様に声をかけられいつも通り答えればゾム先輩まで会話に加わってきた。
少しだけ、このふたりがいると安心できる。
｢…あ、せや……レティ｣
先輩がレティの方を見て声をかける。嬉しそうに笑顔になるレティに先輩が言った。
｢さっきから聞こうと思ってんけど、なんでAにだけ怯えとんの？俺もあの現場で敵ぶっ殺しとったで？｣
シナリオが、大きく動く。
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ひーの - すみません、この作品の12話にのせられている「ヨルの子メーカー」の画像は、削除した方が良いと思います。詳しくは「ヨルの子メーカー」と調べたら出てくると思います (2022年10月25日 21時) (
レス) @page12 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
ちいちゃん - 続編おめでとうございます！(*’ω’ﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ此方でも楽しんで見せていただきます！ (2020年12月27日 11時) (レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - noaさん» そう、ギャラクシーワンなのよw そろそろバルスの時間だよ！w フォローありがとうございやす！Twitterでもぜひぜひ絡んでくださいまし！ (2020年6月6日 9時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - クロさん» 新展開来ましたよ！！リプ遅くなっちゃったから心臓止まったか……いや止めないで！？w 聖女(笑)ちゃんはお糞よ。更新も頑張るお☆ (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸桜＋α(プロフ) - よにんさん» 新展開きちゃ〜← 新展開になっちゃったが正しいっす((( (2020年6月6日 8時) (レス) id: a879f029a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年5月18日 9時
