☆ ページ12
リンside
「ノエルがいなくなった時間と貴方がこのホール内にいない時間が同じよ!目撃者は誰もいない、それだけで犯人も決まりじゃない!」
「……目撃者がいない、ねぇ…確かにインデースさんはそうかもね。見てないから分からないけれど」
ふふ、私の論破ショーの始まりよ。キャルベッスさんなんかの探偵ショーの場なんかにしてたまりますか。
悪役は大人しく主役にやられてね。
「私はこのホールを出た時からbroooock様と共にいましたが何か?」
「え……だって、外に出る時にあなた一人って言ってたから…」
「気分が悪くなってしまったbroooock様を外に連れ出したのよ。なに、それも嘘って言いたいのかしら。
これが嘘ってことはbroooock様に嘘つきって言うのと同じってことは理解出来て?」
顔を悔しそうに歪めたキャルベッスさんはノエルはどうなのよ!と私に言う。
知らないわよ、と応えたいのは山々だけど…
「ん〜…少し待ってもらえる?もうすぐ来るから、インデースさんの言うことが本当なら」
インデースさんの証言を聞いてないのになぜ分かるかって?描写にはないけどさっき聞いた子にその事も聞いたのよ。
私誰に言ってるのかしら……
「……リン様どうして…」
「あなたの為じゃないわよ。私の名誉に関わることだからね。…それに……」
「それに?」
「……いえ、なんでもないわ。そろそろね」
私が呟きドアを見れば、ドアがばっと開かれ門番のひとりが生徒会員とワイテルズ国からの来客を呼ぶ。
やっぱりね。この会場の整備を舐めすぎたのが悪かったのよ。
門番の跡を継いでいくと一人の男が捕まっていた。…焦ってるわねぇキャルベッスさん。
笑えるわ。
「この男は…」
今まで黙っていたフューラー様が口を開く。
「不審な男を見つけたゆえ、捕まえました。この男ナイフを持って会場外を彷徨いていましたので」
フューラー様が男の前に立って問う。
「貴様は何者だ、何故ここにいる」
「……キャルベッスって言う貴族の家に依頼されてきたんだよ。黒髪の女を一定時間誰にも見られず連れ回せってな」
「お前っ……」
青ざめているキャルベッスさん。何もかも爪が甘すぎる。自信過剰すぎなのよ。
自分なら失敗しないとでも思ってた?
笑わせないでくれるかな。
「……さぁ、証拠と証言は揃ったわよ?」
唇を噛んだまま私のに殴りかかってきた。
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クロスてゃん - ありがとうございますぅぅぅ!アルネの事件簿と気づいてガチ泣きしました…本当に嬉しいです更新頑張ってくださいね! (2021年11月23日 23時) (レス) id: c934f9389d (このIDを非表示/違反報告)
??? - この小説なんなん? まじ泣きしてしまうわ (2021年10月3日 20時) (レス) @page27 id: 2651f7c57d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - この使用人たちの名前。主人公の名前。家が大火事。………おっとぉ??? (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - もし違ったら失礼なのですが。この小説の使用人たちの名前って、某超絶イケメンの最凶の吸血鬼エビリィ!ブラッティ!ノインテーター!!のお方とあの触覚が愛らしい吸血鬼マニアちゃんとその他いっぱいの人気推理ゲームじゃないすかぁ!何ですかこれ、素敵です!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - そうだ、名前変換で気付かなかったんだ。この主役、"リン"ちゃんだ。 (2020年8月2日 18時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2020年4月2日 10時