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ノエルside


リン様が行ってしまったあと、ゾムさんとロボロさんと共に会議室に向かった。


「ノエル・インデースさんですか」

「えっ、あ…はい」


向かう途中、知らない人に声をかけられた。ゾムさん達も不審な顔をしている。

「今すぐ来て下さい」


無理やり引っ張られてどこかに連れてかれる。ゾムさん達が止めようとしてくれたけど私は連れて行かれた。

何が何だかわからず、焦って、その人に引っ張られるだけで何も出来ない。

怖い。誰か助けてよ。

そう思っても誰かが助けてくれるわけじゃなかった。結局連れ回されただけ、最後その人は黙って出ていってしまった。


何が何だか分からず、震える足で会議室に向かった。




ドアを開ければ皆居なくて、どうすればいいのかよけいに分からなくなって。その場に座りかけた。

こんな事で挫けて…自分の心に鞭をってホールに向かう。誰かしら、居るかもしれない。


ホールに向かったら向かったで、私の心は崩壊しそうだった。



「ほら、やっぱり言ったじゃないの!」

「えっ…?、」


「あの子とリン・パッヘルベルが食堂をめちゃくちゃにしてたのよ!私見たわ!」


会場中の視線が私に向く。

「……なんの、話ですか……?」

「とぼけてんじゃないわよ!」

「私はっ、違……」

「ならこの前みたいに言葉で証明して見なさいよ!」


焦って、焦って焦って言葉が出てこない。震える体では呼吸をするので精一杯。

どうしてだろう、この前は、リン様に言われた時はできたのに……


「でも、俺とゾムと向かう時に誰かに連れてかれて……」

「その間にやったのよ!それとも貴方がこの子がやっていないという証拠を出しますか?……部外者は黙っててよ!」


その言葉はこの前のリン様の真似事だった。リン様の言葉を使っているから、間違いはなく、反論できないロボロさんとゾムさんは静かに怒っていた。

飛び出しそうなゾムさんをトントンさんが抑えている。


どうしよう……このままじゃ、私のせいでリン様まで…




「何を騒いでいるの」


暗闇に、光が刺した気がした。



「っリン様ぁ!!」

「チッ……犯人は現場に戻ってくるってことね…」



リリィさんはそう言った。けど私からしたら……






ヒーローは遅れてやってくる。

☆→←14話 穴だらけ推理もどき



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クロスてゃん - ありがとうございますぅぅぅ!アルネの事件簿と気づいてガチ泣きしました…本当に嬉しいです更新頑張ってくださいね! (2021年11月23日 23時) (レス) id: c934f9389d (このIDを非表示/違反報告)
??? - この小説なんなん? まじ泣きしてしまうわ (2021年10月3日 20時) (レス) @page27 id: 2651f7c57d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - この使用人たちの名前。主人公の名前。家が大火事。………おっとぉ??? (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - もし違ったら失礼なのですが。この小説の使用人たちの名前って、某超絶イケメンの最凶の吸血鬼エビリィ!ブラッティ!ノインテーター!!のお方とあの触覚が愛らしい吸血鬼マニアちゃんとその他いっぱいの人気推理ゲームじゃないすかぁ!何ですかこれ、素敵です!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - そうだ、名前変換で気付かなかったんだ。この主役、"リン"ちゃんだ。 (2020年8月2日 18時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2020年4月2日 10時

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