☆ ページ43
｢ノエルがそんなことする訳ないやろ！｣
｢私はインデースさんに質問しているの。それとも、貴方がこの子がやっていないという根拠、証拠はあるの？部外者は黙って傍観してなさい｣
言葉を詰まらせたコネシマ様。
｢コネシマさん、最後まで聞いてください。リン様の言う通り、私がやっていない証拠がまだ無いんですから…｣
インデースさんに制され、口を噤むコネシマ様。睨まないでくれるかしら…
｢証拠にならないかもしれないけど…根拠なら言える。…キャルベッスさんは私が教室のドアを閉めると同時に自分の体に水をかけていました。
その後、バケツを置いてから悲鳴をあげました…私は一切、バケツに触れていません！｣
それが何になるのよ！と叫ぶキャルベッスさん。あの人は頭が悪いらしいわね。
｢…なるほどねぇ｣
｢リン分かったん？俺分からないんやけど｣
｢ゾムはアホだから分からないのね｣
｢誰がアホやって？もっぺん言ってみぃや｣
あの子は、触っていないって言ったのよ？
｢｢指紋検査すれば明らかになる｣｣
突然、後ろから聞こえた声に目を見開いて驚いているゾム。私と同時に同じことを言ったのは
…
｢一昨日ぶりね、トントン様｣
｢リン様も、元気になったようで｣
皮肉のように聞こえるのは気の所為じゃないようね。
｢…リン様、ノエルに何するつもりでいるん？｣
｢…何もしないわ。私がただ、楽しいと思うことをするだけよ｣
不審な目で見てくるが、そんなのも気にならない。諦めたように溜息をつき、現場に足を進めた。
｢…ホントなんなん、アイツら｣
｢そんなに怒らなくてもいいわよゾム。今は、彼らの成長過程でもあるんだから｣
はぁ？と何言ってんだと言わんばかりの顔。そのうち分かるわ、と軽くあしらった。
インデースさんは、バケツを調べれば私がやっていない証拠が見つかります。と説明していた。
分かりやすく青ざめているキャルベッスさん。あぁ、哀れねぇ…
これで、一つ。キャルベッス家を潰す為の証拠ができたわね。…インデースさん、急に変わったようだけど、なんだったのかしら……
と、ふとインデースさんを見ると目が合った。先程のしっかりとしている雰囲気はなく、いつも通りオドオドとしていた。ますます分からない……
でも、今回は面白かったわ、とそんな意味を込めてふっと笑い教室に戻った。
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こんにちは - 騙されましたほんとにめっちゃびっくりしました (2023年1月9日 0時) (
レス) @page47 id: 01cd7b0a2a (このIDを非表示/違反報告)
Nikotya* - 最後のやつ見事に騙されました(・ω・｀) (2021年8月11日 10時) (レス) id: 19e8c2f272 (このIDを非表示/違反報告)
とぅめぃとぅ - クリーパーとメルヘットとメンツーユはダメですってwwww (2021年5月30日 22時) (レス) id: fb32157b21 (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 文章の書き方がとても美しいです...感情ののせかたがとても上手で初めのこねしまさんに髪を捕まれるところで夢主に感情移入してしまって思わず涙が出てきました。とても尊敬します...。 (2020年7月12日 17時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - zmさんとsypさんとciさんの名前で笑いすぎて鼻水吹いちゃいました()どうしてくれるんですか() (2020年6月18日 16時) (レス) id: 18f49ca017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年3月28日 10時
