☆ ページ23
ゾムside
リンが落ち着く頃には、パーティーが終わる時間が近付いていた。
｢ごめんね、ゾム。大切な時間を割いてしまったわ…｣
｢ん、気にしてへんよ！どっちにしろリンがおらんかったら楽しくないもん｣
リンはつらそうに笑う。そんな顔、させたい訳やないのに…
｢無理して笑わんで｣
｢…この感情を、どこにぶつければいいの…？｣
リンの目は、悲しいと言うより怒りの目だった。
｢…生徒会って、本当に嫌な奴しかいないのね…ノエル･インデースが大切なのは分かるわよ？あの子はとても守りたくなる子だもの…
でも、目の前で言うかしら。まるで私の事が見えてないのよ？少しくらい私の心配をしてくれても良くない？私がいなかったらノエル･インデースが濡れて大騒ぎのくせに。ありえないわ、本当に…っ｣
そう言葉を綴ったリンは、涙目で泣くのを堪えていた。
｢…泣かへんの？｣
｢…わたしにも、プライドってものがあんのよ｣
ヨシヨシと頭を撫でればうう〜…と、唸っている。…んで、
｢…シャオロン、何見てるん？｣
木の後ろに声を掛ければ大袈裟にガサガサと音が鳴る。バレてへんと思ってたんかな…
ゆっくりとシャオロンが出てくる。苦虫を噛み潰したような顔で。
リンは分かっていなかったらしく驚いて、同時に焦っていた。
｢…リン･パッヘルベルさん、本当にすまん…｣
シャオロンから出てきたのは謝罪の言葉。
｢…ごめん、本当にごめんなさい……さっき、俺上から見てたんや…いつも、ノエルのすぐ側に行ってまうから｣
シャオロンの言葉に、違和感を感じる。
｢シャオロン…？｣
｢ずっと気付いててん。ノエルに構いすぎやって……だから、今回は手を出さんように上から見とった…したら、リンさんが…｣
リンは黙ってシャオロンの話を聞いとった。俺だったら、だからなんだとコイツを殴ってんな…
でも、リンは、優しいから…
｢…シャオロン様は、間違ってないと思いますよ｣
相手を傷つけないために優しい嘘を吐く。
昨日の帰り際に言われた。
｢リンは、正義感が強いところがあるのよ。辛いことが合っても壊れてしまうことは無いでしょう……ただ、＿＿＿＿＿＿｣
リンのお母様の話を思い出す。
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こんにちは - 騙されましたほんとにめっちゃびっくりしました (2023年1月9日 0時) (
レス) @page47 id: 01cd7b0a2a (このIDを非表示/違反報告)
Nikotya* - 最後のやつ見事に騙されました(・ω・｀) (2021年8月11日 10時) (レス) id: 19e8c2f272 (このIDを非表示/違反報告)
とぅめぃとぅ - クリーパーとメルヘットとメンツーユはダメですってwwww (2021年5月30日 22時) (レス) id: fb32157b21 (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 文章の書き方がとても美しいです...感情ののせかたがとても上手で初めのこねしまさんに髪を捕まれるところで夢主に感情移入してしまって思わず涙が出てきました。とても尊敬します...。 (2020年7月12日 17時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - zmさんとsypさんとciさんの名前で笑いすぎて鼻水吹いちゃいました()どうしてくれるんですか() (2020年6月18日 16時) (レス) id: 18f49ca017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年3月28日 10時
