☆ ページ33
リンside
意識とは裏腹に自分の口からゔ…と声が漏れたことに気付き目を開いた。
見たことがない場所…あぁ、良かった。助かったのね…
｢…聞こえますか？｣
｢はい…｣
｢ご自身のお名前とお父様のお名前を言ってみてください｣
｢…私は、リン･パッヘルベル……お父様、当主の名はエスカ･パッヘルベル…です｣
問題ないね、と医者の方が離れていった。ここは、どこなのかしら…
｢リン、目が覚めたかい？｣
｢…えっ、……お父様…！？｣
どうしてここに居るかしら…と不安が伝わったのかお父様は、私の手を握ってくださった。
｢…君が我々学園の旧校舎化学準備室で倒れていたところを、トントン君が助けてくれたんだ｣
え、と辺りを見渡せば、見たことがない人の中にトントン･ベサリオニス様がいた。
彼が、私を…？…お礼はしないといけないわね。
｢トントン様、私めの命を救って下さりありがとうございます。見つけて下さらなければ…氷点下の中凍え死んでしまっていたわ｣
｢たまたま、旧校舎に行ったら貴方が倒れていたんです……偶然でしょう｣
いえ、偶然なわけが無いわ。
｢…これは、必然よ｣
訂正した私に視線が集まる。悪いけど、ご都合物語のように記憶喪失とかにはならなかったのよ。
まぁ、ヒロインじゃ無いからね。
｢私をあそこに呼び出して閉じ込めたのはリリィ･キャルベッスよ｣
トントン様の目が見開かれ、お父様は愉快そうな顔をする。
｢他に覚えていることはあるかい？｣
｢もちろんですわ。教室で友人を待っていたらキャルベッスさんが来て、着いてきて下さる？と。ついて行った先は旧校舎。
そこで、彼女言ったんです。私に、ノエル･インデースを一緒に陥れないかと…｣
インデースさんの名前が出て動揺しているトントン様。ああ、本当に愛されていて幸せね、インデースさんは。
…平和ボケしちゃって。
｢言ったでしょう？必然だと｣
*☼*―――――*☼*―――――
ノエルちゃんのイメ画をイムに貰ったお☆
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こんにちは - 騙されましたほんとにめっちゃびっくりしました (2023年1月9日 0時) (
レス) @page47 id: 01cd7b0a2a (このIDを非表示/違反報告)
Nikotya* - 最後のやつ見事に騙されました(・ω・｀) (2021年8月11日 10時) (レス) id: 19e8c2f272 (このIDを非表示/違反報告)
とぅめぃとぅ - クリーパーとメルヘットとメンツーユはダメですってwwww (2021年5月30日 22時) (レス) id: fb32157b21 (このIDを非表示/違反報告)
木材(もくざい)(プロフ) - 文章の書き方がとても美しいです...感情ののせかたがとても上手で初めのこねしまさんに髪を捕まれるところで夢主に感情移入してしまって思わず涙が出てきました。とても尊敬します...。 (2020年7月12日 17時) (レス) id: cfd7089d94 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - zmさんとsypさんとciさんの名前で笑いすぎて鼻水吹いちゃいました()どうしてくれるんですか() (2020年6月18日 16時) (レス) id: 18f49ca017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2020年3月28日 10時
