57話 ページ13
ドラケンという頼み綱もいなくなった今、バイクを止めて全速力で駆け寄ってくるあの大型狂犬をどうしようかと考える。
プランA…受け止める。多分飛ばされる。
プランB…避ける。貞操の危機。
プランC…呼びかける。絶対聞かない。
この間5秒。もう目の前にマスク越しでも分かるくらいものすごい形相をした春千夜がいる。
あ、と思った時には体に衝撃。でも飛ばされることは無かった。
プランD…大人しく抱きしめられる。が正解だったらしい。
｢…あの、はる…春千夜？｣
｢……｣
｢……えーっと、少し体が痛いんで…っいてでてででで｣
抱き潰されるってこういう事なのか…？
ぎゅうぎゅうと激痛が走るほどに抱き締めて肩に顔を埋めてくる春千夜。
……なんか、肩濡れてんだけど。
嘘でしょ春千夜泣いてんの…？
ちょ〜っと待って下さいよォ…
とりあえず落ち着くまで背中に手を回して軽く叩いてあげる。頭も髪の毛が絡まるくらいに撫でまくる。
鼻をすする音と小さく漏れる嗚咽。特服って一日で洗い終わるかな…なんてよく分からないことを考えながら道の端に移動して春千夜が泣き止むのを待つ。
肩が涙と鼻水でぐっちゃりになる頃、やっと顔を上げた。
春千夜の綺麗なお目目が真っ赤に腫れてしまっている…これは冷やさないとなぁ。
｢…落ち着いた？｣
まだ鼻を啜っている。マスクは既に取ってあり、外では中々拝めない尊顔が見られる。
やばい、たった1日なのに春千夜不足で肩を濡らした涙も鼻水も全部愛おしい。変態じゃん…
｢……ぃ……で｣
｢…ん？｣
｢…っ…捨てないで！！！！｣
ん？？？
｢俺が悪かっだがらよぉぉ゛！！もう、怒鳴ンねぇから…っ……もっ…怒らね゛ぇから……帰ってきてくれよぉぉ！！！｣
｢…捨てるわけないじゃん。私こそごめん、ちょっと強く言い過ぎちゃった。春千夜は心配してくれたのに…だからごめん｣
｢……俺も………ごめん…｣
あーあー、また泣き始めたよ……
あれ…帰ってきてくれ…ってか、春千夜が家出てったんだよね？
もういいや、春千夜可愛いし…
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みんちょ - おおおわり．．．．．．！だと．．．！？(一気読みした者です) (12月6日 23時) (
レス) @page17 id: 15c3edd684 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 続きめちゃめちゃ考察してるんですけど、やっぱり読めない展開ですごいです！！！！！ (2022年11月15日 4時) (レス) @page17 id: c08040896d (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - これ絶対場地もマイキーと同じく記憶無い感じだろｰ!! (2022年8月10日 6時) (レス) @page17 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
凛。 - うおおおおおおおおお恐ろしいな悪女ちゃん！更新待ってます！！！！！！！！ (2022年4月5日 23時) (レス) @page17 id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
riyu - うわあああ更新待ってます！めっちゃ面白いやばい夢主が最高話の展開もいい意味で胸糞でうれしみすぎるっっ！！ありがとう！待ってますからねっっっっ！！！！！ (2022年2月19日 0時) (レス) @page17 id: e7a1dd3526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸桜＋α
| 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2021年9月22日 15時
