43話 ページ44
「…何その言い方」
「そのままだろうが…」
「……春千夜が私のこと心配して言ってくれてんのはさ、理解出来るよ。
でもその言い方はあんまりじゃないの」
無理やり春千夜の背中から降りる。
まだ体が痛いから少しふらつくけどグッと堪える。
一触即発な私たちを見て焦っているタケミっちには悪いけどちょっと止めらんないね。
「…階段から押されの私だけじゃなかった。瑞希も、巻き込まれたんだ」
「…白石もかよ……」
「友達やられてんのにこれ以上手を出すなって言われても、そんなの納得できない」
「だからよォ、白石も巻き込まれたのはお前のせいでもあるだろってんだ。そもそもこの事に深く関わろうとしなきゃ白石も橘も巻き込むことはなかったんだよ」
「…じゃあ何か?全部私が悪いって言いたいの?」
お互いにイライラしていて言葉が尖っていて、足りない事は分かってるけど。
そんな言い方ないじゃん。
私が関わるって、そもそも私に関わってきたのは向こうが先だった。
可愛い後輩の頼みで東卍を元に戻すことに協力。それだって、私一人で決めた訳じゃない。
文句を言うくらいなら、その場で止めれば良かったじゃん。
「ちょ、二人ともやめてくださいよ!!タダでさえこんな状況なのに、2人まで仲違いになったら…」
「…こんな状況なのに、余計な面倒をAは起こしてんだよ」
「三途くん…!素直に心配だって言えば…!」
「うるせぇよ」
春千夜を止めようとしたタケミっちが胸ぐらを掴まれて飛ばされる。
そっか、私は春千夜にとって今のところ足でまといだと思われてるわけ。
まぁ…どうせ本心じゃないんだろうけどムカつくわ。
「…じゃあ、もうこっちはこっちで好きにさせてもらうから春千夜もタケミっちも私に関わらないでね」
「は?何言ってんだよ…」
「今回の東卍の事件を解決するのに、私は足でまといなんてしょ?なら春千夜の目に入らないところで勝手にやらせてもらうから。それなら文句ないでしょ」
一瞬言葉を詰まらせるも、勝手にしろ…とスタスタと先を歩いていく春千夜を見て、私達は馬鹿なんだなと思った。
「…ごめんね、タケミっち。立てる?」
「…Aさん、三途くんはその…Aさんのこと邪魔なんて思って無いですから…!」
「分かってんよ、そんくらい」
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氷天(プロフ) - 成瀬鳴くんの名前出てきて、嬉しすぎてリアルに発狂しました!とても面白くて好きです! (2022年3月15日 12時) (レス) @page24 id: 99ee63215f (このIDを非表示/違反報告)
完熟済みの桃 - 名前とヒロインって何が違うんですか? (2022年2月27日 21時) (レス) id: f290e00cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - チョコボールじゃねぇよ!!って浪川の方の大輔さんですよねwwww頑張って下さい。応援してます! (2021年12月10日 20時) (レス) @page38 id: c74361b71e (このIDを非表示/違反報告)
冬樹 - なぜだろうwwなんだかこの夢小説嫌いになれないwwww私こういう夢小説苦手なのにwww・・・好き〜〜 (2021年12月5日 15時) (レス) id: 65db4188d5 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく - まだ途中までしか読んでないけど腹痛いww当たりまくる星座占いとか、どっかで見たようなCMとかww (2021年11月30日 21時) (レス) @page27 id: df29fd2470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸桜+α | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2021年9月11日 23時