東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

4話 ページ5

なんやなかんやあったけれど集会の時間まで無事にデートを楽しみました。

少し早めに着いてしまったけれどチラホラと人も集まってきてる。




｢A…｣

｢なに春ちょｯ｣

｢あ゛ぁー…Aのほっぺたやわけぇ…｣

｢やめへ｣

｢かわ゛いぃ……｣



正面に座ってきて顔面を捏ねられる。結構これやってくるんだけど、小顔効果ありそう。

その後は春千夜の足の間に挟まれて身動きを取れなくなったり、強制膝枕されたり…

とりあえずもう大満足しました。


春千夜の所の隊長の武藤さんが来たらしく、呼ばれて行ってしまった。

名残惜しそうなのは何時でも変わんないのな。


1人になっちまったなんて思いながらボーっとしながら石を拾っては置いてという謎の行為を繰り返していた。



｢おーい、A何してんの？｣


｢あ、ナホソウヤ！やっと来た…もう遅いよー、めっちゃ暇だったんだけど｣


｢えーっと、ごめんね？｣




私が所属している隊の隊長達が来た。


私の所属は肆番隊。にしてもソウヤは本当に顔と中身が違い過ぎる。



なんやかんや3人で話していると続々と人が集まって来た。あんなに人のいなかった敷地内が人で埋め尽くされている。


突然人が並び出した。今日は意外と早かった方？




『お疲れ様です！総長！！』



しっかりと頭を下げて大声を張る。挨拶をする私達の間を通って行く三人の足音が響く。



総長の佐野万次郎と副総長の龍宮寺堅。

そしてその間を歩くひとりの女の子。


清水 姫乃。通称“東卍の姫”


名前の通り各隊長達から愛されてる女の子。綺麗に切りそろえられてる長い黒髪。肌も白くてお人形さんみたいな子。

しかもめっちゃ優しい。少し鈍いところがあるけどそれも彼女の魅力の一つ。


私的には姫よりも天使の方がしっくりくる。

だがしかし、若干苦手だ。




｢…そういえばさ、ナホヤ達って姫乃にデレないのな。あんな可愛い子そういないよ？｣

｢興味ねぇし｣

｢姫乃ちゃんは可愛いけど、正直囲いが怖いかなぁ…｣

｢2人とも顔面を入れ替えた方がいいと思ふ｣



今日は特に大した話は無く、各隊長達からの報告で集会が終わった。


✄-------------------‐✄

【清水姫乃】

中学3年生。マイキーとドラケンと同じクラス。

マイキーと場地の幼馴染。東卍の人たちから愛されてる女の子。

5話→←3話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す