東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

34話 ページ35

次の日〜…



｢えっ、そんな事になってたの？｣


｢うん…だから集会も暫くなし｣


｢マジかよめんどくせェ…｣



私の現在地、目黒。

自分の隊の隊長たちに詳しい事を伝えるべくやって来た。

春千夜も武藤さんにこの事を伝えに、私を目黒まで送ってくれた後行ってしまった。


凄い行きたくなさそうだったなぁ…




ナホヤ達の家でくつろぎながら姫乃と菜緒ちゃんの対立の話をする。



｢で、姫乃はやって無いんだろ？Aが言う限りは。でも姫乃の一本の味方だろう幼馴染の二人が敵になっちまってんだろ…？｣


｢うん｣


｢じゃあ正直な所姫乃に勝ち目ないんじゃねぇの？どっちが正しいかとか関係無しに、今までマイキーと場地に1番甘やかされてたんだから、いつまでもメンタル保てるとは思えねぇ｣




えー…ちょっとナホヤめっちゃ周り見てんじゃん……どゆこと？本当にナホヤ？？



｢うーん…姫乃ちゃん心配だなぁ｣


｢…まぁどうなっても仕方がない。勝者だけが正義だって、かのフラミンゴ様も言ってんじゃん｣


｢…この対立だと、どんな形の勝利になるんだうなぁ…｣



確かにソウヤの言う通りだ。

姫乃の場合の勝利は菜緒ちゃんのこれから起こすであろう悪事を暴いて、離れようとしたマイキーと場地の心を引き留めること。

けれど、それでは姫乃は何も変われずマイキー達の不器用な思いは無駄。



菜緒ちゃんの勝利は、姫乃の事を嵌めきり私も消して、東卍の全員を自分の味方にしなくてはいけない。

けれどそれは不可能。こうして事実を知っている人は何人もいる。今更菜緒ちゃんの事を信じるバカはそう居ない。



｢…マイキー達もめんどくせぇ〜、もういっその事問題に関わってるやつ全員殴り殺して新しく新･東京卍會でも作るかァ？｣

｢それは暴論すぎるわ。その場合私も殴り殺される対象なんだけど｣

｢お、俺の隊から足でまといがいなくなるじゃん｣



そんなふうに思ってたの…！？

冗談だけどな、と笑うナホヤに不信感。いっつも笑ってるから本心分からん。

まぁ私は嫌われてはないと思うからこれは嘘だな！そうであれ！




｢ナホヤ総長なる？｣


｢はぁ？無理だろ〜｣


｢時代はスマイリーだって、かのフラミンゴ様も言ってんじゃん｣


｢スマイルだろーが。お前ほんとミンゴ好きだな｣


｢でも兄ちゃんの時代いいなぁ｣


｢アングリー？｣

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