東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

31話 ページ32

｢へっぐしょい！！｣

｢色気のねぇくしゃみ｣

｢ほっとけ｣


流石にお茶ぶっかけられた後だと少し寒いなぁ。

話も終わったし、そろそろ中に戻ろう。

…あ、そうだ。


｢ねぇマイキー｣

｢ん？｣

｢菜緒ちゃん側に着きながら、監視してるって事で良き？｣

｢…ケンチンでも気付かなかったのに……そ、俺と場地で決めたんだ｣



…なら、菜緒ちゃんの事は二重監視…こっちはちょっとヒナちゃん狙われたらまずいから、私と春千夜で。

姫乃の方をタケミっち達に任せよう。出来ればエマにも協力して欲しいかな…



｢…ごめん｣

｢は？何が…｣

｢俺が投げた姫乃の鞄、Aに当たったって場地から聞いた…。
だから…その……けんちんが居たら、謝れって多分俺に言うと思ったから、謝る｣

｢…マイキーが一人で謝れる日が来るなんて……｣



待って衝撃過ぎる。ドラケンに言ったら喜ぶんじゃ…と思ったけど今喧嘩中だから無理だ。

でも成長したなぁ…




｢仕方ないなぁ…許してやろう。

さ、中戻ろ。そろそろ抑えが効かなくなった春千夜がすっ飛んできそう｣



｢A呼んだか！？マイキーに何もされてねぇ…？……あ゛ー…癒し、俺だけの癒し…｣


｢うぉ……ちょ、顔面吸われたのは初めてだビックリした…｣



マイキーに言ったとほぼ同時に中から飛んできた。

この大型暴れ犬は10分程の待ても出来ないらしい。



｢マイキー、俺は許してないからな｣

｢…ほんと変わったよなぁ、お前｣

｢変わんねーし。Aもマイキーも大好きだし。まぁAの方が1000倍大好きだけどな！！｣


思ったより数倍は犬してるね。


｢春千夜、この上着ありがと。もう大丈夫｣

｢…ダメ、着てろ｣

｢別にもう寒くないんだけど…｣



あっ…まさか思ってたより10倍くらいイケメンな感じ？




｢俺の来てた上着をAが着てると思うと…なんかエ ロくてコーフンすっから｣




思ってたより10倍くらい酷かった。

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