東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

26話 ページ27

それからも色んなところで買い物などしているうちに夜ご飯の時間。

朝マックをしたのにも関わらず、また夜マックに来てしまっていた。

うーむ、健康に悪し。


そして何故かお客さんが少ない。


今度は春千夜とタケミっちが買いに行ってくれた。私とヒナちゃんはまだショッピングの話で盛り上がっていた。



｢ふふっ、本当に楽しかった〜。Aちゃんが買ってくれたこの服大事にするね！｣


｢そう言って貰えて良かった｣



ニコニコのヒナちゃんの笑顔見てなんか色々と元気が出る。

いいなぁ、ヒナちゃん彼女に欲しいなぁ。あわよくば嫁。


｢いずれヒナちゃんと結婚するであろうタケミっちが羨ましい…｣

｢け、けけ結婚…！？気が早すぎるよAちゃん！｣

｢4、5年後にはもう結婚出来る歳よ？｣



真っ赤になっちゃって…やっぱりヒナちゃんの方が姫の名に相応しい。

タケミっちがトップになるのが楽しみだね。



｢結婚も練習出来ればいいのになー｣


不意にそんなこと言い出すからつい笑ってしまう。確かにね、結婚も練習出来れば離婚なんて事起きないのかも。

あー、でもそんなに関係ないかな…



｢ふはっ…試しに私と結婚する？｣

｢…ふふっ…ヒナ、Aちゃんと結婚したいな｣



うっわ待って小悪魔すぎるこの子。何故それをタケミっちにやってあげないのさ…

その時、突然勢いよく私の目の前に沢山のジャンクフードが置かれる。


何かと思ってみれば俯いた春千夜の姿。そして呆れ顔のタケミっち。

めんどっちぃモード？可愛いからいいけど。


私のほぼ上で俯いているせいで髪の毛が顔にかかる。くすぐった…



｢…結婚したのか？俺以外の奴と｣




……は？




｢結婚して1年、大好きだった彼と再会してしまったアナタ…｣








えっ、ちょっと待って今の誰の声！？周りを見渡すと、何故かこっちを向いて立っている女の子が一人。

え、女子高校生…？

春千夜の知り合いか？



｢お前と結婚するのは…俺だと思ってた｣


テレレレレ〜♪と店内に響くヴァイオAの音。さっきナレーションをやっていた人の後ろで弾いてる人いるなぁ…



｢今夜は、帰したくない｣



｢ケータイ恋ゲーム『今夜アナタは永眠(ね)むります』

『今夜』で検索｣





そのままナレーションの人とヴァイオAを弾いた人は店を出ていった。



…これから起きる事件の前にワンクッション入れたとでも言うのだろうか…

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