東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

24話 ページ25

そして来たる池袋。


私とヒナちゃんはショッピング三昧。春千夜とタケミっちは私たちの荷物持ちと化していた。

でも嫌々ではなく、買ったらさりげなく持ってくれてんだわ。は？イケメンかよ。



｢Aちゃん、私あのお店見たいんだけどいいかな？｣

｢お、いいねぇ…二人ともそこのベンチで休んでてくれる？次のお店ガッツリ女物の店だからさ｣

｢ん、じゃここで待ってるわ｣



テンション上がりまくってる私達は駆け足で店の中へと。

このお店のパーカー欲しかったんだよね。

ヒナちゃんはどちらかと言えば可愛い系の方が似合いそう。



｢ヒナちゃんこれ着てみなよ〜｣

｢えっ…ヒナこんな感じの服着たことないけど…｣

｢タケミっちに可愛いヒナちゃん見せたくない？｣



魔法の言葉である。

試着室からくっそ可愛いワンピースを着たヒナちゃんが出てくる。

こりゃナンパされちゃうなぁ…まぁいっか、4人で来てるし。

ヒナちゃんが来てきた服を袋に入れて店員さんにお会計をお願いする。



｢6700円でございます｣

｢はーい｣

｢ちょっとAちゃん！？｣


お会計を済ませてヒナちゃんの方に戻るとめちゃ焦ってる。



｢Aちゃん！お会計いくらだったの！？｣

｢ヒナちゃんそれ気に入ったんでしょ？｣

｢き、気に入ったけど…！｣

｢んじゃ、ぷれぜんとふぉーゆー。可愛いヒナちゃんでタケミっちメロメロにしちゃおっか｣

｢…ありがとうAちゃん！｣



やっぱりこの癖治んないなぁ。エマの時もそうなんだけど、可愛い女の子に貢ぎたくなっちゃうんだよねぇ。

姫乃には買ったことないけど。つか出かけたことないな…


私も気に入ったパーカー買ったし、そろそろ二人が待っているベンチに戻ろうとお店を出た。


ベンチで待っていたのは春千夜1人。私たちの姿を見てしっぽを振っていた。


｢遅せぇよ〜…何買ったんだァ？｣

｢パーカー｣

｢絶対似合うわ｣


パーカー似合わない人そうそういないと思ふ。



｢…あの、タケミチくんは？｣

｢花垣は飲みもん買いに行ったわ、自発的になァ｣

｢パシッたんだね…｣

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