東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

18話 ページ19

結局、タケミっち率いる私と春千夜とヒナちゃんの四人でこの喧嘩を止める作戦を考える事になった。

とりあえず、後日にマック集合に。


今日は一時解散。集会も無しになった。

やっぱり朝の占いは大当たり。あの番組の星座占いこれから毎日見よう。


｢……あ｣

｢え、なにどしたの｣


階段の途中で突然立ち止まった春千夜。目線の先には先程投げられた姫乃の鞄。

…あ。


｢結局アレ投げたの誰だったんだろ｣

｢マイキーだな｣

｢え、なんで分かるの？｣

｢あの鞄、清水のやつだろ。三ツ谷と場地は『奥でマイキーとドラケンが暴れてる』っつってたし、姫乃派のやつが投げるわけ無いからマイキー｣



えー、春千夜がめっちゃ推理してる。

頭の回転早いんだな…確かに、マイキーなら解釈一致かな。素直に謝るわけないもんアイツ。


｢あ゛ぁクッソ…マイキー殺れねえよ俺…！！｣



春千夜はマイキーの事かなり慕ってるもんね。



｢まぁ今回は仕方なかったという事にして、デート行きますか｣

｢行く。駅前の喫茶店行きたい｣

｢あそこお気に入りだよね｣

｢あの店のチーズケーキ美味い｣



甘いものが得意ではない春千夜がイチオシのチーズケーキ。いつもはガトーショコラにしちゃうけど、たまには違うのも食べてみようかな。

駄べりながら歩いているうちに、もうすぐでその喫茶店に着く。



楽しみだなぁ〜なんて思いながら普通に歩いていた。

曲がり角を曲がろうとした瞬間、目の前から人が飛び出してきた何か。え？

案の定ぶつかるしなんなら吹き飛ばされました。



｢びゃっ！！｣

｢きゃうっ｣


吹き飛ばされて道路の真ん中辺りに倒れ込む。危な、車通ってなくて良かった…



｢A！おい、何してくれてんだて……あ？って、清水？｣

｢ふにゃ…？さ、三途くん……っAちゃんごめんね！大丈夫っ！？｣


曲がり角から出てきたのは姫乃だったようです。



嘘だろ、私非力なあの子にこんなに吹き飛ばされたの？解せぬ…情けなさすぎる。

待てよあの子本当に非力か！？…いや、これはあれだ、ヒロイン補正ってやつだな…！

か弱い子が突然すごい力を出す、みたいな。



｢春千夜、へるぷ｣

｢ど、どうしたんだよ、どこ怪我したんだよ！！救急車…？救急車って110番？！｣

｢呼ばんでいい。あと119ね…足、ちょっと痛いだけだから大丈夫｣




普通に捻ったよ。

痛い。

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