東卍のお姫様(笑)と悪女ちゃんが対立してるらしいけど、ぶっちゃけどうでもいい【三途春千夜】

17話 ページ18

｢そうだよ、パーちんのミジンコの脳ミソでも分かることだろ？｣


ペーやんもそう続く。なんだよコイツらめっちゃ好感度上がったよ。



｢…まぁ今は様子見た方がいいと思うよ〜｣

｢分かった。よく分かんねぇけど｣



いやどっち。

パーちん達は結局よく分かっていないまま帰ってしまった。大丈夫かなあれ…

まぁペーやんは何となく分かってそうだったから任せるか。




｢んで、どうするつもりなのタケミっち。なんか作戦あんの？｣

｢いや、特には…｣

｢ねぇならでしゃばんなボケ！！！｣

｢三ツ谷じゃんそれ｣



どうしようかと頭を悩ませる。こんな事初めてだもんなぁ〜


｢…あの、タケミチくん｣

｢んぇ？どうしたのヒナ｣

｢私も、なにかやらせて欲しいな｣

｢えぇ！？でも、もしかしたらヒナが危険な目に会うかもしれないんだよ？｣

｢ふふっ…大丈夫だよ。だってタケミチくん、守ってくれるでしょ？｣



なんて素直で可愛いいい子なんだ…東卍の姫はヒナちゃんでいいと思うマジで。

そういえばタケミっち、前にマイキーに東卍のトップになる宣言してたよな。

それが叶えば必然的にヒナちゃんが東卍の姫になる。



｢なるほどな、じゃあ俺が総長になればAが東卍の姫って訳だな｣

｢そうそう、春千夜が……あ？いや違う違う、春千夜じゃなくてタケミっちがなるんだって｣

｢うるせぇ〜…俺のオヒメサマはAだけなんだよぉ…こぉんなに可愛いのによぉ…は？マジなんでこんなに可愛いの？意味わかんねぇ｣


また顔面を捏ねられる。キレながら褒めてくんなし。



｢はあぁ゛…マシュマロ肌最っ高だわ…♡｣

｢分かる〜、ヒナもAちゃんのほっぺ柔らかくて好き｣


ヒナちゃんがそういった途端、手が止まる。何かと思えば私とヒナちゃんを交互に見てなんか凄い動揺している。

いや、そんな驚かなくてもいいじゃん？私とヒナちゃんが仲良いの知ってるでしょ…


｢……てんめぇ…｣

｢え、なに……｣

｢浮気しやがったなぁぁぁぁ！｣



涙目になって肩をガッツリ掴んで揺さぶってくる。


春千夜、お友達って言葉知ってるかな？

あと感情どうなってんの？？





その後、何故かヒナちゃんが誤解を解いてくれた。

春千夜に友達の概念を教えてあげなければ。

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